ノスタルジーに浸るのも時には悪くないですが、昭和55年頃から平成初期に至るまでの間、貯金の金利が6%から8%という今では考えられない時代がありました。

この約十数年間に定期性貯金にお金をを預けて満期までお持ちいただいた方々は、資金を倍近くまで増やすことができました。

私どもがこの金融業界に携わるようになったのは、それから10年後の平成10年代。

ちょうどそのころ、平成初期に預けた定期性貯金が一斉に満期を迎え、新たに積み直していただくために駆けずり回っていたのを憶えています。

お客さまがお預けいただいた定期性の貯金、証書の額面は100万円なのに満期でお返しする金額が160万円から180万円。

もし1000万円預けていたら?

ご夫婦で1000万円ずつ、2000万円預けていたら?

しかもその当時は65歳以上の方は元本350万円まで利子が非課税の、いわゆる「マル優」制度が適用できるというユルーイ時代でもありました。

なかには、「ほんとかよ!」と耳を疑うような都市伝説的な状況も見受けられました。

平成1桁代までは「本人確認法」や「コンプライアンスの遵守」なんて言葉もなかったですし。

ただ、その6%から8%の元本プラス複利での高金利を保障した時代から、10年という時間が流れた平成10年代、貯金の金利はなんと0.07%まで落ち込んでいます。

あっという間の10年。

それとも、長かった10年。

時間のとらえ方は人それぞれかもしれませんが、平成初期から比べると金融業界はこの10年でガラッと様変わりしています。

じつはこの平成10年代時点では少子高齢化とすでに叫ばれており、「自助努力での老後資金対策」というフレーズも出始めていました。

そのうえ、国民年金に物価スライド方式が導入され、公的年金支給額が変動するようになったのもこのころからです。

ちなみにこの時代の国民年金保険料が13300円。(2021年2月現在は16540円)

昭和の終わりから平成初期にかけて不動産価格の高騰から発生した空前の経済成長「バブル景気」。

泡のように膨れ上がった資金が日本の経済成長をドンドン押し上げ、ついにはジャパンマネーが世界を席巻し始めます。

絶頂期を迎えた日本経済。

ただ、それも永遠には続きませんでした。

泡のようにお金が増えたその実態は名前(バブル)のようにもろく、大蔵省(今の財務省)から不動産投資への融資に対して規制がかかったことで、いとも簡単にバブルは弾けてしまいます。

バブル景気の終焉とともに日本経済は急速に収縮し、デフレスパイラルという取り返しのつかないところへと突き進んでいくのですが。

そしてバブル景気が残した遺産は膨大な負債。

「失われた20年」といわれたように、その処理に平成に流れた時間の半分以上を費やす結果に。

それから30年。

年号も「平成」から「令和」に変わり、今は2021年。

早いもので令和も3年目に入りました。

新しい流れを感じさせた令和の時代。

しかし、2019年に中国 武漢から発生した「新型コロナウイルス」に2020年、全世界が苦しめられることになります。

そして経済活動も停滞。

わが日本もいうに及ばず必ずしも経済活動が活発とは言い切れない状況で、以前からマイナス金利政策をとって国債の金利もコントロールしている中、投資物市場に目を向けさせようとする意図はわかりますが、2020年10月から12月にかけての国内のGDPが多少改善されたことや新型コロナのワクチンが国内での接種が開始されるだけで、日経平均株価が30000円越えはちょっとおかしくないですか?

まして昭和の終わりから平成初期にかけてのような不動産価格の高騰など、株価をそれほどまでに押し上げる明確な材料も見当たらない2021年2月。

企業業績も極端に分かれるなかで、株式市場に流れる資金は一向に止まらず堅調に株価を押し上げている背景は、量的金融緩和によって資金をジャブジャブ流し、そのなかで浮いた資金が株式市場に流れているからでしょう。

ということは、世界的に金融緩和を続けているうちは、まだまだ株価は上がるってこと?

ヤバいって!

新型コロナの感染が落ち着き、さらにワクチン接種のよる感染へのリスクが減ってきたときは株価は下がるってこと?

もし新型コロナへの脅威がなくなってきたら?

お金の流通量が減ってきたときは激しい暴落?

じつに日経平均株価30000万円越えは1990年以来の30年ぶり。(平成2年以来)

日経平均株価が30000円台なんて、生きているうちにまた見れるとは思っていませんでしたが、新型コロナに苦しむ状況と同様にバブル景気崩壊後も見てきただけに、なんか素直に喜べない心境というか今後が非常に怖いのは私だけでしょうか?

もちろん、思いっきり暴落がきたら買いでいきますが!