ここ、いわき市はこのところ、なんか変な天候の日々が続いております。

毎日暑いことは暑いのですが、日中、かなり気温が上がっても、夕方近くになると急に曇りだし、時折、雷交じりの雷雨がやってきたなと思ったら、雷雨が過ぎ去ったあとはグッと涼しくなったり。

おかげで真夏の夜に恒例の、「暑すぎて眠れない!」

なんてことからは、いまのところ解放されております。

もしかして、これからが「暑さ本番!」なのかもしれませんが。

さて、注目されたアメリカの中央銀行にあたるFBR(米連邦準備制度理事会)の、政策金利発表も終わり、金融市場はにわかに変わり始めているような。

今回、FRBが発表した政策金利は戦前の予想どおり、0.75ポイントの引き上げ。

アメリカの6月期の消費者物価指数が発表された時点で、脅威の9。1%という数字からFRBは思い切った政策金利の引き上げをおこなうのでは?、という憶測が飛び交いましたが、フタを開けてみればハト派的な内容で終始した感じです。

FRBのパウエル議長の発言からは、「インフレは確かに手ごわいが、アメリカ経済の現状は堅調」、「今後も政策金利の引き上げは必要になるが、インフレが落ち着けば政策金利の引き下げも視野にある」との内容から、株式市場にはプラス材料となり、アメリカ株価3指数(NYダウ・ナスダック・S&P500)は、かつての勢いを取り戻したかのように上昇。

その流れとは逆に、あれだけ強かった「USドル」をはじめとする外貨が急に失速。

株価の影響を受けやすい投機的な通貨、イギリスの「ポンド」やオーストラリアの「豪ドル」でさえ、上値が重い展開となっています。

日本とアメリカの金利差が縮まったことに起因することかもしれませんが、じゃあ、なんで、アメリカの10年債金利が下がったのか?

じつは、雇用統計や鉱工業生産指数などの経済統計よりも、景気先行指数とされるアメリカの総合購買担当者景気指数(PMI)という景気指標がありまして、この総合購買担当者景気指数、50を割り込むと景気が悪いことを示しているのですが、2022年7月22日の発表によれば、アメリカの総合購買担当者景気指数は47.5と、6月の52.3からだいぶ下回っています。

50を下回ったのは2年ぶり。

2年前と言えばそう、「新型コロナのパンデミック」です。

2年前は未知のウイルス「新型コロナ」の影響で、世界的規模でだいぶ経済活動が混乱しましたからムリもありませんが、2022年は悪名高き金融危機「リーマン・ショック」並みに、経済は衰退していくと指摘する声も。

まあ、一つの経済指数だけで、急激なリセッション(景気後退)へ進むとはいえませんが、本当はFRBがとらえている数字以上に、実体経済はリセッション(景気後退)へと向かっている可能性も十分考えられます。

だとしたら、米国債金利の低下も外貨の急激な落ち込みも納得できますが。

ただ、株価が堅調なのはどうして?

7月後半の盛り上がりは、もしかして「ブル・トラップ(フェイク)」?

もうすぐ8月。

市場は完全にサマーバケーションシーズンに入りますが、強いアメリカの経済指標のウラには、今回FRBが示した決断を裏切るような、巷で囁かれているリセッション(景気後退)リスクもはらんでいますので、いまの投資は一括投資の1ショット買いよりも、積立方式の分割投資が有利な時期に入ってきたかもしれません。

やっぱり、サマーバケーションシーズンが終わる、9月のレイバーデー以降が要注意かな?