8月14日のニューヨーク株式市場での前日比終値800.49ドル安の25479.42ドルで引けから1週間、株式市場は少し冷静さを取り戻した感じです。
為替も懸念された1ドル105円割れまでには届かず、いまのところ107円を目指す展開。
米10年国債利回りは徐々に上向きですが、まだ2年物と10年物が同じ状態。(8月22日で2年物と10年物の利回りが同じ1.61%)
アメリカや日本あるいはEUも含めて、いまのところ8月の金融市場にはネガティブな印象だけ残っています。
そして今日FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長が年次経済シンポジウムで講演をおこなうことになっています。
ここでの注目はやはり、9月のアメリカ政策金利の引き下げ。(利下げ)
トランプ大統領は自らの政策面からの株価下落を、FRB(米連邦準備制度理事会)の政策が悪いからと再三発言してきました。
その傍らFRB(米連邦準備制度理事会)の理事の中には、今は利下げの時期でははないとのスタンスをとる理事もいます。
7月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利下げを決定した際は「今回の利下げは長期的利下げサイクルの始まりではなく、予防的利下げ」との声明を発表しました。
そして8月の金融市場の低迷。
金融市場は9月もその予防的利下げがおこなわれると読んでいます。
講演のなかで金融市場の読み通り、利下げに積極的な発言がみうけられれば株高に推移するのではないでしょうか。
もし利下げに慎重な発言が見うけられると、利下げを織り込んだ株式市場は株価が急落なんてことも。
前にもブログに載せましたが、アメリカの中央銀行にあたるFRB(米連邦準備制度理事会)は今までどの政権下においても、その独立性を確保してきました。
唯一FRB(米連邦準備理事会)の政策を批判したのがトランプ大統領です。
パウエル議長としては結構板挟み状態ですが、ここはFRB(米連邦準備制度理事会)の議長としての見解を示してもらいたいと思います。
そうはいってもどっちつかずの無難な発言で終わるんだろうなあ。