もしかしたら2025年10月10日はいろいろな意味で、一つの転換点として記憶されるかもしれません。
先週の土曜日。
10月4日におこなわれた自民党総裁選。
大方の予想では小泉新総裁が誕生すると思われていたその場所でサプライズを巻き起こし、女性初の自民党総裁となった高市氏。
積極財政を掲げる高市氏が新しい自民党総裁になったことで期待感が高まり、週明け10月6日からの金融市場では”株高・円安”が異常なほどに加速します。
新しい日本の始まりか?
そう思われていた矢先の10月10日、政局に激震が走ります。
”公明党が自民党との連立解消”
26年続いた自民党と公明党との蜜月関係があっけなく崩れた瞬間です。
衆参両院で過半数割れの自民党から連立を組む公明党が離脱することとなり、日本初の女性首相を目指す高市総裁にとって暗雲が立ち込める事態となりました。
この一報を受け、政局は一気に混迷を深めます。
ただでさえ自民党単独では成立しない首相指名。
そこに頼りの綱である公明党が連立から離脱するとなれば、首相指名で高市総裁の名前を記入する人たちを新たに探さなくてはなりません。
10月下旬には外交面での重要なイベントが差し迫っています。
新政権はなるべく早めに発足させる必要があるでしょう。
さあ、どうする高市総裁?
この流れを金融市場は敏感に察知します。
10月6日の月曜日に取引開始早々、大きく窓を開けて上昇した日経平均は徐々に勢いを失う結果に。
為替も円高方向に傾けかけました。
ただ、ここまでのインパクトは金融市場にとって、まだまだ序章に過ぎなかったのです。
この時はまだ誰も知りません。
同じ日の夜に特大の”トランプ砲”が炸裂することを。