新型コロナウイルスの感染拡大は、もうとどまるところを知りません。
瞬く間にパンデミック(世界的な流行)へと広がり、東京オリンピックまで延期に追い込まれました。
日本の首都「東京」では急激な感染拡大を受けロックダウン(都市封鎖)寸前。
近県も含め不要不急の外出を自粛するよう呼びかけるなど、緊急事態の度合いを一層増してきています。
未知なるウイルスへの対処がいかに困難なことかを物語っているような。
9年前の3月もまさにそんな感じでした。
新型コロナウイルスの感染拡大と東日本大震災ではまったく事情が違いますが、今まで経験したことのない巨大な地震と海が襲ってくるような大津波、そして原発事故など数々の非日常的な現実を強いられた時間でもありました。
長期間の物資不足や断水など著しく困難をきたす状況もありましたが、やっぱり全世界に衝撃を与えたのが今まで起きたことのない原発事故でしょう。
被ばくの恐怖など今まで考えもしなかった出来事をリアルタイムで経験し、そして復興の道を歩んできた福島。
はじめて起きた原発事故による放射線拡散からの被ばくと、新型コロナウイルスの感染はまったく別ものですが、3月ということもあり目に見えない未知なる物質への恐怖感がちょっと似ているようにも思えてきます。
今回もいまのところ人知を超えた未知のウイルスとの攻防です。
そして人命を脅かすほどの底知れぬ威力をもったウイルスです。
感染拡大に歯止めのかからない今、感染しないような行動が問われています。
東日本大震災の後、岩手・宮城・福島に日常生活が戻ってきたように、今回の新型コロナウイルスの脅威も必ず過去の出来事なる日がやってくる。
そう信じて今は十分警戒なさっていただくことが賢明だと思っています。