FXを始めた理由はただひとつ。
結果が非常に早いから。
もともと投資信託をご案内していたときから、自分自身も投資信託を保有していましたが、投資信託で利益が見え始めるのは早くても3~4か月後。
そのときの相場環境にもよりますが、だいたいは6ヶ月から1年ほどの期間をみないと、目に見えるほどのしっかりした実績は期待できません。
それまでは減ったり増えたりを繰り返します。
まあ、それでも投資信託は購入者自身が市場に参加して売買取引をおこなうわけではなく、さまざまな銘柄をひとつに集約した投資信託を購入し、運用は専門家におまかせなので、それで想像していた利益がでれば十分です。
資金がまったく無くなってしまう危険性もほとんどありませんし。
だから、投資信託は「投資」。
現物株の保有やFX(外国為替証拠金取引)・CFD(差金決済取引)のような「投機」とは似ているようで、中身はぜんぜん違います。
そして、利益(損益)が出るスピードも圧倒的に違います。
たとえば、先ほどお伝えしたように、投資信託を購入したからといって、その日のうちに利益が出ることはありませんが、現物株やFX・CFDのような投機性商品は、保有したときから、あるいはエントリーしたときから利益が見え始めます。(投資信託は投資金額から手数料を差し引いて始まりますので、マイナススタートになりますが)
投資信託は購入したその日に資金が減ることはあっても、資金が無くなってしまうことはありませんが、FX・CFDはその日のうちに資金を全額失ってしまうことなんて日常茶飯事。
増えたり減ったりを繰り返しながら、ゆっくり資産が膨らんでいくのが投資信託なら、FX・CFDは資金が急激に増えるか、急激に資金が減るかのどっちかです。
投資信託はその投資金額を全額失う可能性は非常に低いですが、FX・CFDはいつも投資金額の全額を失う危険性のもとにさらされる。
それだけの違いが投資信託とFX・CFDの間にはあります。
とくにFXは結果は早いし利益も大きいが、その分リスクは計り知れないほど高い!
CFDの株価指数も確かに変動しますが、それも問題にならないほどFXは利益が出るスピードも、逆に資金を失うスピードも、そしてその利益の大きさと損益の大きさもケタ違い。
だから、FXトレーダーはほんの一握りしか生き残ることができない過酷な世界です。
FX・CFDの世界に飛び込んだ時、初めはCFDの株価指数から始めましたが、日経平均やNYダウ・ナスダック・S&P500に代表されるアメリカ3指数でも、それほど大きなボラティリティ(変動率)が毎日見られることなんてありませんから、利益も少なくすぐにFXへシフトします。
これがイケなかった。
黙ってCFDの株価指数だけやっていればよかったのに。
それほど早く大きく儲かり、その分損失も取り返しのつかないほど大きいのがFX。
投機性商品の代表的なイメージがある株式ですが、私の中では「株」がそれほどハイリスク商品だとはぜんぜん思っていません。
為替ほど毎日大きく値が変動することなんて、株価指数には滅多にありませんから。
現物株も時価評価ゼロになるリスクもありますが、そのときは株式発行元の会社が倒産したとき。
いまどき東京証券取引所に上場しているような企業なら、そうなる前に企業再編からのソフトランディングを目指すでしょう。
っていうか、現物株を保有するなら、ふつうはキチンと調べてから買ってください。
ましてや、日経225に組み込まれている時価総額の大きい企業などは、株式評価が下がることはあっても倒産リスクは極めて低いのが現実。
まさか、日経225の株価指数が「ゼロ」になることはないでしょうし。
それでも「投資」や「投機」を考えるなら私は日本株を選びません。
なぜかって?
今の東京株式市場は「GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)」が運用する公的年金資金や日銀が買い付けるETF(上場投資信託)で支えられています。
なので、東京株式市場は実際の株価ほど堅調とは言い難い側面を持っているからです。(アベノミクスを掲げた第2次安倍政権は、公的年金資金を株式市場に注入することで、日経平均の底上げを図りました)
日本という国内事情を捉えても、「のびしろ」が多いようにも見えませんし。
その点を踏まえるとアメリカ3指数のほうが健全。
そして、NYダウ・ナスダック・S&P500に代表されるアメリカ3指数のチャートを見てください。
ずうーっと右肩上がりでしょ。
つまり、毎年、史上最高値を更新し続けているのがアメリカ3指数です。
どこかの下がったタイミングで買っていれば、近い将来に買った価格を上回る瞬間が高確率でやってくることがわかります。
11月26日から翌週の金曜日まで「オミクロン株」の影響で株価はかなり落ち込みましたが、それでも11月25日以前と比べて1週間で10%も落ちていません。
こんな感じですから、CFDの株価指数はボラティリティ(変動率)も少ない分、私のような少額トレーダーでは、大きな利益にも大きな損益にもなりにくいところがあります。
このことは、投資信託をお考えいただくときのファンド選びにもつながりますし、生命保険業界で主流となりつつある変額保険のファンド選びにも通じることでもあります。
ましてや投資信託も変額保険も、たくさんの銘柄をひとつに集約したファンドに積立金を預けますので、ひとつの銘柄がひどく値が落ち込んでも、別の銘柄が飛躍的に値を上げれば、あるいは相対的に組み込んだ銘柄のほとんどがちょっとでも値を上げればリスクヘッジがとれるようになっています。
先ほどもお伝えしましたが、株価が落ち込むといっても、為替と比べれば株価指数の落ち込みなど、それほど大きいもとは思っていませんが。
投資信託や変額保険の株式ファンドは、一点集中の株の現物買いではありませんから。
だいたい過去を振り返れば、株式市場とは相場の大きな落ち込みほど、しっかりV字回復を見せてくるものですし。
「株が怖い!」と感じるのは、あくまでもセオリーを無視して業績や決算など何の情報も持たずに、企業名や将来性だけを見込んで保有してしまう「現物株」の購入のことで、そこまで考えなくてもリスクを極力抑えながら、株式市場の恩恵を受けることは十分可能です。
そのことをわからないまま、資産形成を目指しながらも「株式」を資産配分から外してしまうことこそ、私から見れば非常に恐ろしいことだと思いますが。
そして、株はFXとは全く異なり、長期保有が基本です!(実際はそれだけ価格の変動が少なく、利益がしっかり乗ってくるまで時間がかかります)