いまだに日本人の死因ナンバー1は”ガン”。
未知のウイルス「新型コロナ」が全世界的に蔓延し、生活様式の変化や過度な感染リスクにさらされてきた2020年以降でも、この現実は今もなお続いています。
それだけ日本人は”ガン”の発症要因を高める生活習慣を、繰り返していることの証ともとれるでしょう。
確かに医療技術は日々発展しています。
特にガン治療の世界では数年前の認識から、かなりの変化が見られるようになりました。
それでも然したる自覚症状もないのに健康診断や人間ドックなどで重篤な病気の疑いを指摘され、精密検査の末にその疑いが”ガン”だとわかった時の心に突き刺さる精神的ダメージは相当なモノかもしれません。
そんな大きな不安を抱えながらも「即入院」とならないあたりは、昨今のガン治療を象徴したところだと言えます。
そしてガンの治療が始まるとすれば、「ガン三大治療」のうち”抗がん剤治療”が最たる治療方法として挙げられるでしょう。
ここで”乳ガン”治療の事例をひとつ、ご紹介したいと思います。
さまざまな精密検査の結果、乳房内にある腫瘍が悪性新生物(ガン)だと判明した場合、数日後あるいは数週間後より、ガン細胞の進行を抑制するため抗がん剤の投与が開始です。
その日の健康状態をチェックしながら、週に一回の抗がん剤投与を約2時間かけておこないますが、ここでは入院することなくあくまで通院での抗がん剤投与が一般的になっています。
抗がん剤は基本、薬ではありません。
体の中では生命を維持するために絶えず細胞分裂を繰り返していますが、その細胞分裂を止めるための抗がん剤投与です。
なので新陳代謝や体内の活性化は止まり、その後には想像を絶するような副作用がやってきます。
やがて髪の毛が抜け落ちたり、体験したことのない激しい倦怠感におそわれることでしょう。
そのため抗がん剤を投与した翌日には、副作用を抑える点滴が不可欠になります。
週に一度の抗がん剤投与と副作用を抑える点滴。
この治療を約半年。
そして1か月後には20万円以上の請求がやってきます。
もちろん公的医療保険制度内の治療なので高額医療費の対象になりますが、それでも一般的な所得世帯で考えても半年で約40万円前後の支払になるでしょう。
そのうえここまでの経過で体調面も含め、今まで送ってきた普通の生活からは程遠い日々だけが過ぎていきます。
約半年間にわたり抗がん剤治療をおこない、腫瘍の広がりや転移も見られなければ入院していよいよ腫瘍部分の切除に入ります。
それでも入院期間は4~5日ほど。
もちろん、これで完治ではありません。
乳ガンの場合、乳房の血管と肺の血管がつながっていることから、肺への転移が疑われ再度抗がん剤の投与が始まります。
その期間も約半年。
半年後、転移の可能性が見られなければ、いったん抗がん剤の投与は終了し経過観察に入ります。
ここまでくるのに1年以上。
そして高額医療費を考慮しても支払った医療費だけで60万円は下りません。
高額医療費の対象とならない”差額ベッド代”や”食事代”あるいは”交通費”などを含めると、普通に100万円を追い越す勢い。
何より体調は最悪。
とても仕事ができるような状態ではありません。
ガンの治療のために大きな支払が待っているのに。
冒頭でもお伝えした通り、然したる自覚症状もないのに健康診断や人間ドックなどで思いがけない”ガン”の疑いを指摘され、度重なる検査の末に疑いがハッキリと”ガン”という病名に変わった時、その時点で治療をあきらめてしまう方はいないはず。
そしてガンに対する治療費等を考えたとき、夢や希望のために作り上げた100万円くらいの貯蓄なら、1年足らずであっという間になくなってしまうでしょう。
ガン保険なら月々3,000円ちょっと。
さあ、ここまでお読みになっても、まだ「ガン保険」は不要ですか?