現在、生命保険業界で最も勢いのある商品は「変額保険」になるでしょう。

変額保険とは、

【投資信託+死亡保障】

簡単にお伝えすると投資信託に”死亡保障”が付いた生命保険商品のひとつになります。

今となってはどこの保険会社でもこの変額保険をリリースし、保険会社ごとの独自性を打ち出しながらしのぎを削っている状態です。

ただこの変額保険、ある意味ほかの生命保険商品とは一線を画す独特の世界観を持った商品でもあります。

それは保険料の中でも積立部分を「投資信託」の購入に充てることで、将来に向けた「資産形成」が期待できるあたりに表れているでしょう。

「資産形成」とはコツコツと小さな資金を積み立てて、最終的には積立金合計以上の大きな資金に成長させることを言います。

たとえば単純に毎月10,000円を1年間積み立てると120,000円。

2年間だと240,000円。

それが毎月10,000円を年利3%で1年間複利で積み立てると121,556円。

毎月10,000円を3%複利で2年間積立すると246,016円まで資金が増加します。

このように単純な積み立てでは得られないプラスαの効果を期待できるところが、「投資信託」で積み立てをおこなう最大の強みでしょう。

ただ「投資信託」の購入はに必ず”リスク”が含まれます。

この場合のリスクとは購入した「投資信託」の価格が変動することを指しますが、ともすれば積立金合計が目減りする「元本割れ」の可能性も十分に考えられます。

そうならないためにも積立投資を始める前に押さえてほしいポイントが何点かありますが、なにより一番は”ファンド(銘柄)選び”を間違えないこと。

私がこれまでお客さまのご相談を受けてきた中で、積立投資で資金が増えないと言っている方々のほとんどがこのファンド(銘柄)選びに原因がありました。

しかも最悪なのが、間違っていることすら気づいていない。

いつか資金がプラスになると思っている。

別にそのまま積立投資を続けていただいても構いませんよ。

投資は自己責任です。

ただ、積立投資でファンド(銘柄)選びを間違うと、いつまで経っても資金の増加は見込めませんから!

つまり変額保険でも「投資信託」を購入する以上、積立投資的な考え方を外すことはできないのでファンド選びはかなり重要になってきます。

というか、死亡保障が付いている分ここが生命線。

「教育費用」とか「老後資金」とか「住宅ローンの繰り上げ返済のため」とか、漠然としながらも大抵は何かしらの目的があって変額保険を選ばれる方も多いでしょう。

それなのに、

「資金が増えない」

「積立金がいつまで経ってもマイナスのまま」

そうならないためにもまずはご加入前にどんなファンド(銘柄)が選択できるのかしっかり押さえておくことが、変額保険で失敗しないための重要なファクター(要素)になります。

実際、幾多の金融ショックを生き抜き見事なV字回復を成し遂げたファンド(銘柄)なんかを選べる変額保険は、けっこうビックリするような”実質金利”をたたき出しているのも事実。

もし本当に変額保険で「資産形成」を目指すならファンド(銘柄)の良し悪しが積立金の増減に直結するので、そこはしっかりと確認してください。

特に「つみたてNISA」同様にファンド(銘柄)の選択肢が少ない変額保険は、ちょっと注意した方がいいかもしれませんよ。