前回『三大疾病』の定義は保険会社によって違うことをお伝えしました。

このことは”給付金の支払要件”や”保険料の支払免除”などに大きく関係してくるので、後々嫌な思いをしない為にも『三大疾病』の該当要件についてはしっかり確認することが重要です。

その中でも「ガン(悪性新生物)」については、要点を絞って確認しましょう。

『三大疾病』の定義は保険会社によって変わります!

「ガン(悪性新生物)」といえばいまだに日本人の死因No,1

人間は毎日数千個のガン細胞を生み出していると言われますが、それだけ誰しもが発病の可能性を持つ身近な疾患とも言えるでしょう。

そして「ガン(悪性新生物)」に関してはその進行度合いによって治療方法がかなり異なってきます。

本当の初期、ガン細胞が粘膜内(上皮内)にとどまっており、リンパ節への転移などが見られない状態を”ステージ0”などと表現します。

いわゆる「上皮内ガン(上皮内新生物)」です。

そのような比較的進行度合いの低い段階でガンの病巣が見つかれば、外科的な手術やレーザー治療などにより早期の完治も見込めるでしょう。

それでもガンはガン。

進行度合いが低いといっても”ガン(悪性新生物)”という病気を発病したことには変わりません。

ではこの「上皮内ガン(上皮内新生物)」、『三大疾病』の”ガン(悪性新生物)”に該当するでしょうか?

じつはこちらもまた保険会社よって異なります。

最近では「上皮内ガン(上皮内新生物)」でも”ガン(悪性新生物)”に該当する保険会社が増えてきましたが、中には現行商品でも「上皮内ガン(上皮内新生物)」を”ガン(悪性新生物)”に含まない保険会社が存在します。

もちろん「上皮内ガン(上皮内新生物)」を”ガン(悪性新生物)”に含まないとなれば、『三大疾病』による「保険料支払免除特約」が付加されていても対象になることはありません。

ガン保険に関しては「上皮内ガン(上皮内新生物)」の場合、給付金が満額支払対象になる保険会社もありますが、削減されて支払われる保険会社もいまだにけっこう見受けられます。

さあ、またまた出てきましたよ。

保険会社による該当要件のバラツキが!

同じような保険で同じような保障内容、そして同じような保険料。

一見するとどれも同じように見える保険商品ですが、保険会社ごとに潜在的な部分で”給付金の支払要件”や”支払免除等の該当要件”に違いがありますので、「この辺をチェックできるか?」が保険で後悔しないためのポイントになってくるでしょう。

だけどまずは細かいところまで、しっかり説明してくれる保険屋さんに出会えることが一番かな。