物価が上昇すれば物価が上昇した分収入も増えなければ、今の生活スタイルを維持できないことになります。

景気拡大局面では、企業の業績が好調になり給料も増え、物価上昇による生活費の増加を増えた給料でまかないつつもさらに商品を買い、商品の売れ行きがよくまた企業の業績につながるというサイクルが生まれます。

でも、もしそうでなかったら。

物価の上昇に収入が追い付かなかったら。

10月に消費税を10%に上げましたが、諸外国と比較すると日本の間接税はまだまだ低いといわれています。

安倍政権下ではこの先消費税を再び上げることはないと明言していますが、それでも安部総理に続く日本の首相が誕生するわけですから、社会保障を安定させるためにも再び消費税増税の議論が持ち上がるといってもおかしくはありません。

物価上昇に備えるのに資産を0.01%などの預貯金で運用していては、2%から3%の上昇している物価に対して資産が目減りしているのと同じです。

かといって株式や金融先物取引ではきちんとロジックを踏まないと大やけどします。

ではどうすれば?

投資信託が現状理想的かと思われます。

「投資信託? 元本保証商品じゃないじゃない! よくわからないし、危ないんじゃないの」

たしかに元本保証商品ではありません。

購入して出た損益は自己責任となります。

それでも極力リスク(投資信託でいうリスクとは危険度を表す言葉ではなく、資産の変動具合を表す意味合いです)を抑えることもできますし、なにより実績を見てもらえれば。

株式や金融先物取引のように投機的商品ではありませんし、将来の確定した数字とかは出せませんが、今の日本において期待できる可能性をもった購入後手放しのできる商品はそうないと思いますが。

私どもから見て購入においては注意点が2つあります。

投資信託で損益を抱えた方はこの点が失敗していると思います。

ひとつめはファンド(商品)選択です。

なぜかわかりませんが初めて投資信託を購入するのに、新興国債券や海外株式そして海外リート(不動産運用)などハイリスク商品を購入している傾向が見うけられます。

金融機関で勧めてられたのかハイリターン狙いなのかわかりませんが、初めて投資信託を購入してみるならバランスファンドがいいと思いますが。

バランスファンドとは国内債券や国内株式、海外債券、海外株式など一つのファンドの中にいろいろな資産を組み合わせ値動きを分散させながら資産を成長させていくタイプのファンドです。

株式やリートのような極端な値動きはあまり期待できませんが、株式市場が下落局面では債券価格が上昇するなど金融商品の特徴を利用し、ファンド内の資産の価格変動バランスを保ちながら比較的ゆっくりと資産増加を目指します。

ひとくちにバランスファンドといっても、ファンド内の資産内容や組み合わせ配分などで数種類ありますので、ここは過去の実績や年リターンなどを確認しながらじっくりと検討してみるのがよろしいと思います。

価格変動も株式やリートと違って穏やかなので、心理的にも安心できると思いますよ。

まずは中長期(1年から2年以上)保有してみて投資信託というものがどんなものか、実感してみてください。(途中で株式市場の暴落とかあっても焦らないでください)

そしてもうひとつは…..。

もうひとつ投資信託を購入するにあたって、極力損益を抱えないようにする注意点があります。

長くなりそうなのでそちらは次のブログで。