お客さまのお誘いもあり、2年ほど前から始めたヘラブナ釣り。

長い年月を経て、もう星の数ほどのヘラブナを釣り上げてきても冷めやらぬ情熱を抱え、いくつになっても誰にも負けないような釣技を磨こうと研鑽に励む人たちの世界です。

私どものような「にわか釣師」がどうあがこうが、まったく太刀打ちできないくらいシビアな世界でもあります。

そんなヘラブナ釣り仲間が管理釣場の釣座から居酒屋さんのお座敷に、釣竿を持つ手を生ビールのジョッキに変えて年に一度の納会が昨夜ありました。

場所は地元でも有名な老舗の居酒屋さんです。

土曜日とあって店内は大盛り上がり。

私どもは仕事の関係上ちょっと遅れての出席となってしまいましたが、いつもの納会のようにもう盛り上がっています。

最高齢の85歳ながら11月の例会では誰もが苦戦する状況下の中、ひとりだけ桁違いの釣果をみせた元会長もオールラウンダーの現会長(78歳)のお隣でお元気そうに生ビールを口にしています。

お仕事の関係でなかなか頻繁には例会に出席できない仙台からお越しの「先生」も久しぶりにお会いしましたが、お元気そうに会話をはずませています。

私どもの隣には暖かい時期には無類の釣果をたたき出す「カッツケマスター(80歳)」がいらっしゃいまして、今年は視力の面に不安を覗かせましたが白内障の手術のおかげで視力も改善に向かっているとのこと。

来年こそは暖かい時期だけでなく、春先や冬の初期のシビアな局面を攻略するための戦略を考えており、すでに臨戦態勢に入っています。

そしてほとんどが男性で構成されているヘラブナ釣りの世界において、非常に希少な存在と思われる女性アングラーさん。

管理釣場で見かけて女性だと思ってなめてかかると、簡単に足元をすくわれますのでご注意を。

私どもなんかには遠く及ばないほどのキャリアと釣技がありますので。

会場を提供していただいている居酒屋の店主さんも、元々は釣り仲間だったようで会のメンバーの元気な姿にご満悦のご様子。

過去の逸話や釣技の話題、竿や浮き、エサの配合やタッチなど尽きることのない会話に経験の浅い私どもにしてみれば、どれもこれもが新鮮で興味深いものです。

美味しい料理にお酒と楽しい会話に時の流れなどはいっさい気にしていません。

遅れてきたせいもあり、あっというまに蜜月の時間は流れお開きとなります。

そしてまた来年、元気な姿で。

いくつになってもヘラブナ釣りに飽くなき情熱を注ぎこむメンバーの背中を追いかけ、いつの日か皆さんと肩を並べられる日がくることを勝手に夢見ています。

その日がくるまで体調面と精神的充実を図っていただき、ヘラブナ釣師のままでいてください。

「人生100年時代」ですから。