「蔵のまち」と言われる福島県喜多方市。
福島県の会津地方でも北部に位置し、山形県との県境でもあります。
「蔵のまち」と言われるだけあって、喜多方に訪れると蔵のある時代がかった街並みを目にすることができます。
ただ「蔵のまち」のフレーズよりも、もっと喜多方を有名にしているのが「喜多方ラーメン」ではないでしょうか。
喜多方には120軒以上のラーメン屋さんがあると言われ、喜多方市の人口と比較してもラーメン屋さんの軒数が異常に多い日本でも有数の「ラーメン屋さんのまち」でもあります。
そんなラーメン激戦区において、歴史や知名度からいってもNo.1だと思われるお店が「坂内食堂」でしょう。
いまから7、8年前まだサラリーマンだった時分、私どもが暮らす福島県いわき市から喜多方の「坂内食堂」までラーメンを食べにいったことがありました。
福島県のいわきから喜多方までは高速道路を使ってノンストップで行っても、楽に1時間30分はかかります。
いまでも憶えていますが、その日は冷たい雨が降る10月最初の日曜日でした。
ナビを頼りに喜多方まで進むと迷いながらも午後1時すぎに坂内食堂の駐車場にたどり着き、傘をさしてお店まで行こうとした瞬間に見えてきた光景が物凄い人数の行列でした。
この行列はざっと数えて50人以上。
みんな傘をさしながらお店の周りを取り囲むように並んでいます。
最後尾にいっっしょに並んだのですが私の後ろにもすぐに人が並び始めます。
しかし雨も強くなり始め、元来並ぶのが嫌いな私どもはすぐに心が折れて挫折、違うお店を探し始めることに。
ただ有名どころはどこも同じ感じで行列ができており、最終的に一番行列の少なそうなお店の最後尾に再び並ぶ羽目となりました。
そんなこんなで、なんとか喜多方ラーメンを口にすることができましたが、今となって思えばその時が坂内食堂の本店で喜多方ラーメンを食べるラストチャンスだったかもしれません。
福島県に住んでいても、いわきから喜多方へはまず行きませんから。
その上、ちょっとクルマを走らせると坂内食堂のチェーン店がありますので。
なぜか福島県内には坂内食堂が喜多方の本店しかないのですが、となりの茨城県には5店舗ほど坂内食堂のチェーン店があります。
しかも1軒は身近な日立に。
以前茨城県の某大手外資系保険会社に勤めていたときに発見して、代理店を始めたときも茨城方面のお客さまに顔を出した帰りにちょっと寄ったりしていました。
ですので、福島県に暮らしていても「喜多方ラーメン」といったら、茨城県の日立にある坂内食堂のチェーン店の味を思い浮かべます。
「喜多方ラーメンを食べに茨城県の日立へ行く!」。
こんな不思議な光景がまだまだ続きそうです。