年明け早々に浮上したアメリカ発の中東情勢への緊迫感が和らいだ以降、日経平均株価もNYダウも右肩上がりの高値相場を見せていましたが、ここにきて今度は中国発の新型コロナウイルスによる肺炎感染の懸念が広まり一旦リスクオフムードとなってきました。

もしこの新型コロナウイルスによる肺炎感染者の拡大がなければ、NYダウは夢の30000ドル突破が射程圏内だったかもしれません。(たらればの話になりますが)

日経平均株価にしてもオリンピックイヤーでもある今年は、オリンピック以降の景気低迷がささやかれているだけに、上半期に高値水準をキープしておきたいところですが。

新型コロナウイルスですが、いまのところ感染源や人から人への持続的な感染などはハッキリしておらず、未知の段階なのでそれがかえって不安感を増大させています。

中国本土や日本だけではなく世界規模での蔓延が危惧され始めましたので、原因究明と感染しないような対処法などを全世界が待ち望んでいることと思います。

そして一刻も早い収束もですが。

とりあえずいまのところは新型コロナウイルスに感染しないよう、うがい手洗いマスク着用などの基本的な自己防衛ぐらいしか思いつきませんので。

皆さまくれぐれもご注意ください。

今回の中国から始まった新型コロナウイルスによる感染からの肺炎は、原因がハッキリしていないだけによけい不安要素をかき立てられるイメージがあると思います。

人は誰しもわからない物事や商品あるいは経験には、警戒心を強める自己防衛本能が備わっています。

たとえば私どもで取り扱う外貨建商品などは、「外貨建!」と聞いただけで怪訝な表情になられる方もいらっしゃいます。

島国の日本ではヨーロッパの国々ように他国と隣接しているわけではないので、他国の文化と触れ合う機会はそうそうあるものではないのが現状です

もちろん日本で生きている以上、買い物も日本円だけで事足りますし言葉も日本語のみで十分生きていけます。

そんな日本人にとってご自分のお金を他国の資産に預けることの違和感は普通だと思います。

ただ今はご自分のお金を日本の資産に預けても増えないです。

月に一度1万円を10年間積み立てたとすれば120万円になります。

積み立てた分は10年後にまとまって返ってきますが、その間物価が上昇していて10年前は120万円あれば新車のクルマ1台くらい買えたかもしれませんが、10年後は新車のクルマ代の半分の価値しかないかもしれません。

つまり金利とは物価上昇にあわせてそれなりの金利が付かないと、資産が目減りしているのと同じことにななります。

今の日本だけでなく今後の日本においても、元本を保証する金融商品で将来起こり得るであろう物価上昇に対応できると思われる商品はありません。(ありましたら教えてください)

貯蓄を考えるのならある程度のリスク(この場合リスクとは資産が減るのではなく資産価値が増減するということを指します)のある金融商品を視野にいれてポートフォリオ(資産配分)を組まないと、たとえば老後資金対策とか学資金対策とかで対応策を模索していた場合に既存の貯金では物価上昇による資金不足や学費上昇による学資金不足などの原因となり得るケースが考えられます。

よって見えない将来に向けての資産形成を目指すなら、投資信託や外貨建商品なども検討いただく必要性を私どもは感じています。

私どもではもう投資信託の販売をしていませんが、外貨建商品は取り扱っております。

外貨建といってもお支払いする金額も日本円でお支払いしますし、受け取る金額も日本円で受け取ります。(米ドルでも受け取れますが)

日本円でお支払いした金額を米ドルに両替してアメリカの国債に預け、受け取るときは米ドルを日本円に両替してあるいは米ドルで受け取ります。

この運用方法で資産を増やしているのが、公的年金を管理運用しているGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)です。

日本人には躊躇しがちな投資信託や外貨建商品かもしれませんが、今後の資産形成には不可欠だと思います。

一度お話だけでも聞いてみてください。

自給率の低い日本では皆さまの周りを取り巻いている環境は、じつはほとんどが輸入品だったりします。

輸入品に支払うお金は日本円で支払うわけでも相手国通貨で支払うのでもなく米ドルで支払ってますから!