以前ブログでご紹介させていただきました株式会社 HIROTSUバイオサイエンス の「N-NOSE」ですが、2020年1月より実用化されております。
「N-NOSE」とは非常に優れた嗅覚を持つといわれている線虫が、がんの匂いに引き寄せられることを発見、HIROTSUバイオサイエンスの広津 崇亮先生が実用化に向けて研究を繰り返し、がんの早期発見を高い精度で可能にした1次スクリーニング検査方法です。
わずか1滴の尿からステージ0.1レベルの早期がんを見分けるこができ、その精度86.8%と今までにない確率で早期がんを見つけることが可能となりました。
しかも身体的な負担はほとんどなく、現在のところ15種類とほとんどのがんに対して早期発見を可能にしています。
料金についても9800円ほどの設定なので、従来のペットCTなどと比較しても大変低価格になっています。
いまのところ法人や健康保険組合などの検査依頼が殺到している状態なので、個人の方には関東地区や大阪、九州などの限られた病院でのみ対応とのことですが、これから順次対応できる病院を拡大していく予定なので、私どもが住む福島県まで普及してくるのも時間の問題かもしれません。
私どもも生命保険の業界におりますのでどんなに医学が発展したといえども、がん治療の現状を間接的ではありますがお客さまより伺っておりますのである程度は把握しているのですが、入院日数などはたしかに短くはなっていますが退院後長くつらい通院での抗がん剤治療などのお話をお聞きすると、やっぱりがんという病気を克服していく過酷さを痛感させられております。
N-NOSEの全国規模での普及によって「がん」という病気が早期で発見され、いままでの常識を覆すような新たながん治療の時代がやってくることを誰もが待ち望んでいるはずです。
そんながん早期発見の話題に朗報がもうひとつ。
独自の電気化学の技術から血液中のマイクロRNA(遺伝子やタンパク質を制御している20塩基ほどの短い核酸分子)を検出し、そのマイクロRNAの種類と量を調べることにより13種類のがんを99%の高精度で識別することに成功したのが「東芝」です。
東京医科大学や国立がん研究センターが持つマイクロRNAに関する医学的知見のもと、東芝の持つ電気化学の技術で血液1滴からマイクロRNAの検出に成功し2020年より実証試験をはじめました。
この東芝のマイクロRNA検出技術を用いることにより、ステージ0レベルの超早期がん13種類を2時間以内に99%識別することが可能となります。
東芝が開発したマイクロRNA検出による超早期がん発見技術も非常に期待がもてますし、早期の実用化を全世界が待ち望んでいます。
そう遠くはない近い将来において、がんという病気に対しての認識が変わるときが間違いなくやってくるでしょう。
そんな将来が早くやってくることを心から希望したいと思います。