掛け捨てが基本の医療保険なので月々の保険料に目がいきがちですが、安さばかりに気を取られているとあとで後悔するかもしれません。
医療保険で一番肝心なのは「給付要件」だと思っています。
入院日額10000円が保障されている医療保険なら、10000円×入院日数が給付されるのはどちらの保険会社さんも同じです。
古いご契約で5日以上連続して入院しないと給付されないような医療保障をお持ちの方は、早めの切り替えをお勧めします。
もうそういう長期入院を想定した医療報酬制度ではありません。
そして世の中にはたくさんの医療保障が出回っており、どれも同じように見えるかもしれませんが、実は保険料の違いだけでなく保障内容も違うことがあります。
そのひとつが「手術給付金の支払要件」です。
入院して手術を受ける場合が一般的ですが、医療の発展とともに近年では入院を伴わない外来手術いわゆる「日帰り手術」のケースもたくさん見られるようになりました。
もちろん外来手術も医療保険の給付要件に入るのですが、ここで保険会社さんによって給付要件に違いがでてきます。
外来手術の場合は受けた手術内容によって、手術給付金が出る保険会社さんと出ない保険会社さんが出てきます。
「なぜ?」
と皆さまは思うでしょうが、ちゃんとした理由があります。
どれも同じように見えて医療保険に必ず付加されている「手術給付金特約」ですが、じつは「88種類型」と「公的医療保険連動型」に分かれます。
わかりやすくいうと、88種類型は「この手術は該当して、この手術は該当しない」など保険会社さんで給付要件を決めているタイプ。
かたや公的医療保険連動型は、公的医療保険制度の手術を受けた場合が給付要件です。(領収書の手術項目に点数が入った場合。輸血など領収書の手術項目に点数が入っても該当しないケースもありますが)
仮にA社とB社の医療保険に加入していたとします。
A社は88種類型、B社は公的医療保険連動型。
たまたま外来手術を受け、領収書をみたところ手術項目に点数が入っていました。
手術項目に点数が入っていたので手術給付金を請求してみたところ、B社は手術給付金が出ましたがA社は出ませんでした。
などの事例が発生します。
外来手術なので手術給付金が出る出ないで人生を左右するような大きな出来事にはならないでしょうが、同じように医療保険を加入していて多少の保険料の違いはあるかもしれませんが、片方が手術給付金が出てもう片方が出ないとしたら、どちらか一つに加入していればいいだけのことだと思いませんか。
もっというと、ご自身はメインでA社の医療保険にご加入。
ご友人はB社の医療保険を利用しています。
お二人とも同じように外来手術を受けることになりましたが、ご自身の医療保険からは給付されずご友人は無事手術給付金を受けたとしたら。
「なんで?」って思いませんか。
そういった細かいところまで十分検討なさるというか、ご説明をお聞きする段階でそこまで突っ込んだご案内も受けないのかもしれませんが、高い安いの保険料ばかりを気にしていると「何のために医療保険に加入したのか」という重要な部分を見逃しがちになりますので十分ご注意ください。
もちろん私ども 生命保険代理店 SMILE AGAIN が取り扱っております医療保険は公的医療保険連動型ですが!