同じ保障内容なら、はたして保険料の安い生命保険のほうがいい保険なのでしょうか?
たとえば医療保険。
入院日額10000円が給付される入院・手術が対象のベーシックな医療保険、お亡くなりになるまでお支払いいただく終身払のプランで、月々の保険料はA社5000円でB社5200円です。
だとしたら迷わずA社ですか?
同じように見えるA社とB社の医療保険、その200円の差にはちゃんとした理由があるのですが、それよりも前回、前々回のブログでご案内したような手術給付金の支払要件など、各社の保障内容の違いなどもしっかり確認してみてください。
そして最近の保険会社さんはお亡くなりになるまでお支払いいただく終身払(全期払ともいいます)をお勧めするケースが多いはずです。
なぜか?
取り扱う商品が多ければ多いほど、多少の差はあれ各商品をまんべんなく販売しなけばなりません。
どちらの保険会社さんの商品も、月々の保険料を極力抑えるとしたら終身払が一番安くできます。
それでも60歳までのお支払いや65歳までのお支払いなど、お支払いが満了(お支払いが終わる)するプランで設計すると、月々の保険料が逆転してしまうケースがでてきます。
同じようにみえる医療保険なのですが、終身払にするとB社よりA社のほうが月々の保険料が安くなりますが、60歳払込満了にするとA社よりB社のほうが月々の保険料が安くなるということです。
つまり保障内容がほとんど変わらない場合A社の医療保険を販売するとしたら、払込満了でご案内するより終身払でご案内したほうがコストパフォーマンスで有利に見えるケースが考えられます。
だいたい2,3年前に発売された新しい医療保険などは日本の金融政策上、その前から販売されていた医療保険と払込満了で保険料を比較してしまうと圧倒的に高くなる傾向にあるので、皆さまが安さを求めてしまうと新しめの医療保険は終身払でご説明を受けるようなことが多くなってきます。
月々の保険料は終身払が一番安いですが、お支払いいただく保険料の総額は終身払よりも払込満了のほうが少なくなります。
はじめからA社とB社あるいはもっとたくさんの商品を保障内容の違いも含めて、終身払と各年齢での払込満了からの月々の保険料、各払込満了時のお支払い総額などを比較してご説明を受けたとしたら、貴方は非常にラッキーな方でしょう。
説明するほうもなかなかそこまで丁寧に説明することは少ないと思いますし、取り扱い商品が多ければなおさら難しくなってきます。
終身払にするか払込満了にするかは皆さまの考え方次第ですが、私どもでは「老後に負担を残さない」を目指してライフプランを設計しますので、払込満了プランのご案内が多くなります。
それでも終身払を選択なさるお客さまもいらっしゃいます。
終身払や払込満了だけでなく、ひとつの医療保険でも保険料を半年払や年払、5年や10年の前納などお支払い方法によってもお支払いいただく総額が変わってきますので、ここはご予算や収入状況に合わせて無理なく決めていただければ問題ないでしょう。
それよりもやっぱり医療保険だけでなく生命保険をご検討なさるときは、それぞれの給付金の支払要件がしっかり明確化していることが重要だと思っています。
以前のブログでもご紹介しましたが、外来手術(日帰り手術)を受けましたがご自身がご利用いただいている医療保険では給付金がおりなくて、同じような外来手術を受けたご友人の医療保険は給付金がおりましたでは、何のためにご利用いただいているのか分からなくなるばかりか、どんどん進化する医療技術にも保障が対応していない可能性が強く、今後の新しい手術にも給付金がおりないケースまで考えられます。
それでも「私が入っている保険は月々の保険料が安いから」で納得できますか?
コストパフォーマンスも保険選びのひとつのポイントかもしれませんが、まずは「保障内容はどうなの?」から入ってみるべきだと私ども生命保険代理店 SMILE AGAIN は考えます。
そして「もっと安いのないかな?」にいってもらえれば。
そこで初めてお分かりになると思います。
「生命保険に関しては安いことが良いこととは限らない」ことに!