日本中をビックリさせた安倍首相の辞任発表。
発表を受けたばかりの8月28日午後2時ごろ、まだ現物取引真っ最中の株式市場では株価が急落する場面も見られました。
それだけインパクトがあったという事でしょう。
テレビでは安倍首相の体調不良説が取り上げられていましたし、その話題に乗っかって次の首相予想まで飛躍していたところがありましたが、まさかこんなに早く展開していくとは誰も思ってなかったはずです。
次の首相が決まるまでとりあえず公務を続けるようですが、問題山積の今において首相を辞任せざるを得ないほど心身ともに疲弊してしまった安倍首相の心境は、並々ならぬものがあったのでしょう。
思い起こせば2011年、期待が失望に変わっていた民主党政権の日本列島に未曾有の大地震がやってきます。
その当時の日本経済を表現するなら、まるで第二次世界大戦後のドイツのようにボロボロの状態でした。(そこまで悪くはないでしょうが!)
日経平均株価は8000円台。
高騰して9000円台前半。
日経平均株価10000円台はもはや非現実的とすら感じられた時でした。
為替に関しては今では考えられないような1ドル80円から90円台です。
いまの日本のように国難にぶち当たっていたその時、2012年12月の衆議院選で圧勝し第2次安倍政権を築いたのが今日の始まりです。
そして「アベノミクス」を掲げ経済復興を目指したところから今の金融相場があります。
この難問に取り組まなかったら、今の23000円台前後の日経平均株価や1ドル105円前後の為替もなかったでしょう。
その当時、投資信託の販売を始めた私どもにとって、どんどんファンドの価格が上昇していく「まさにバブル!」のような状態を体感していました。
ただこれはバブルではありませんでした。
なぜなら、その時ご案内していたファンドは多少の価格変動はあるものの、いまだに安定した価格をキープしていますから。(リートや外国債券、株式よりバランスファンドが圧倒的に多かったので)
ある意味安倍政権の金融政策があったからこそ、金融相場が安定していたともいえます。(アメリカの影響も強いですが)
まずは安倍政権がとってきた金融政策を称賛したいと思いますが。
そんな金融市場の立て直しに成功した安倍首相や連携した日銀の金融政策ですが、首相が変われば金融政策に変化がみられるでしょうか?
まず当面はないとみていますが。
はたして?
それでも脱安倍内閣路線が出てくれば。
安倍政権がとってきた金融政策をガラッと変えてしまうと、皆さまの現在や将来もガラッと変わりますが。
そしてこのコロナ禍において年内解散総選挙はあるのか?
アメリカの大統領選以上にこの数か月が、今後の皆さまの日常に影響を及ぼすかもしれませんよ!