昨年は9月から10月にかけて、強い勢力を保った強烈な台風が毎週のように日本列島を襲い、私どもが暮らすいわき市でも甚大な被害が発生しました。
亜熱帯を思わせるような過酷な猛暑が落ち着いたと思ったら、次は度重なる強烈な台風の襲来と2019年は身近で気候変動の脅威を実感した年でもあります。(千葉県などは大変な被害が発生してしまいましたが)
今年は長い梅雨が過ぎ去ったと思えば、今度は一気に猛暑。
猛暑が和らいだと思ったら、まるでスイッチを切り替えたように突然空気がガラッと変わりいきなり秋になったような、そんな印象があります。
そして今年も線状降水帯と呼ばれる激しい雨を降らせる積乱雲が連続して発生し、線状に停滞してしまったため、熊本を中心に九州や中部地方はじめ日本各地で集中豪雨に見舞われ、甚大な被害をもたらしました。
とくに九州では各地で局地的に猛烈な降水量の雨を観測、線状降水帯が停滞した熊本では球磨川水系が氾濫し特別養護老人ホームが水没により死者が14人も出てしまうなど、人的被害も報告された無慈悲な記録的集中豪雨となってしまいました。
しかも今回の令和2年7月豪雨、気象庁が事前に予測した降水量をはるかに上回る結果となってしまいます。(気象庁発表の熊本県内 令和2年7月4日18時までの降水量は多いところで「200㎜」と発表していましたが、実際の降水量は400㎜を超え「特別警報が出るほどの雨は十分に予測できなかった」と後日釈明しています)
つまり、いくら科学や技術が進歩していても「これからどれぐらいの量の雨が降る」という予測は現状ではなかなか難しいものであり、これから襲い掛かってくるかもしれない集中豪雨もまた人知を超えたレベルになるかもしれません。
令和2年7月の集中豪雨は誰も見たことも聞いたこともないほどの量の雨が、日本各地を局地的に猛烈な勢いで襲いました。
そして令和2年7月の集中豪雨を超えるような想像つかないほどの豪雨が、今後も局地的に猛烈な勢いで降ってくるかもしれません。
GDP世界1位でもあるアメリカの大統領は、化石燃料推進派で自国の産業を重視するあまり2019年に温室効果ガスの削減を目指すパリ協定を離脱、GDP世界2位の中国はパリ協定に署名しているものの世界の覇権以外に興味なさそうにも見えます。
ほかにもパリ協定には署名したものの、自国で温室効果ガスの削減を推進していない国もありますし、もう世界規模での気候変動はなかなか止められないのかもしれません。
そう思うとやっぱりこれからも、見たことも聞いたこともないような脅威的な自然災害は、必ずやってくると思っていた方が間違いなさそうですが。
皆さまも今後やってくるかもしれない気候変動による自然災害には十分警戒なさってください。
命があっての人生ですから!