今後、HIROTSUバイオサイエンスで開発した「N-NOSE」の普及や東芝の「RNA検出技術」が実用化されれば、上皮内にあるステージ0レベルのガンを早期発見できるようになる将来が見え始めたことになります。
上皮とは臓器などを覆う粘膜部分で、この上皮を構成する細胞から発生するガンが肺ガンだったり胃ガン、乳ガンなどに進行していきます。
そして、上皮細胞とそれ以外を分ける境界にある薄い膜を「基底膜」といいますが、上皮内で発生したガン細胞が基底膜を侵食していくと「悪性新生物(ガン)」と診断されるようになります。
上皮内にとどまった状態を「上皮内新生物」といわれています。
この時点では悪性新生物(ガン)と呼ばれることありませんが、上皮内ガンといわれ紛れもなく「ガンの一種」でありガンの種のような状態で、上皮内新生物から悪性新生物(ガン)へと進行していく可能性もあります。
基底膜を侵食し始めたガン細胞はほかの細胞や粘膜の奥深くまで進行し、血液やリンパ液に乗ってほかの臓器にも運ばれ転移の可能性が高まっていきますが、上皮内にとどまっている段階では上皮に血管やリンパ管が通っていないため、転移の可能性はほとんどないと考えられています。
上皮内新生物の状態で発見ができた場合、治療も内視鏡手術により比較的簡単に完治が見込めますし転移の可能性も非常に低くなるので、ガン治療をイメージさせるような深刻な事態までには至りません。
ただ、いままではその進行度合いの低いステージ0レベルのガンを発見することが困難とされてきました。
それが、「N-NOSE」や「東芝のRNA検出技術」の登場で、そのステージ0レベルのガンを高精度で発見することを可能にしつつあります。
このことは大変喜ばしいことでもあります。
そして「N-NOSE」の普及や「東芝RNA検出技術」の実用化によって進行度合いの低いステージ0レベルのガンを高精度で発見できれば、今後ガン治療においても進行度合いの低いガンの治療が主流を占めてくることが予想されます。
患者さんの体力的な負担も少なく治療費もかからない。
お医者さんも特殊な技術や設備も必要なくなります。
非常に高額なガンの先進医療もいらないかもしれません。
そんな未来がもう目の前まできています。
ではその時、ガン保険はどうなっているでしょうか?
元来ガン治療というのは長期にわたるうえ、治療費も多額になるケースがほとんどでした。
それがガンという病気が進行度合いの低い状態で高精度で簡単にみつかり、ガンが見つかっても長期にわたる治療や高額な治療費もかからないとなれば。
ステージ0レベルの上皮内新生物でもガンの一種、治療を受ければ保険会社は給付金をお支払いするのが「ガン保険」です。
実際に患者さんがお支払いした治療費が少額で過酷な通院による抗がん剤治療を受けなくても、ご契約いただいたガン保険の治療給付金が100万円なら保険会社は100万円を給付しなければなりません。(保険会社によっては悪性新生物(ガン)と上皮内新生物の給付要件が違う場合もあります)
進行度合いの低いステージ0レベルのガンを高精度で見つけることが可能となったとき、ガン治療は格段に簡素化され、そして間違いなく今ある最新の「ガン保険」は販売していないでしょう。
だって診断給付金が100万円のプランなら、どんなに進行度合いが低く治療費が安価で済んだとしても、ガンと診断されれば保険会社は100万円を支払わなくてはいけませんから。
その時はたとえば、ガン保険からお客さまにお支払いする給付要件が「進行度ステージⅡ以上のガンのとき」みたいな進行度合いによる給付要件になっているとか、「胃ガンは給付対象ですが大腸ガンは対象外になります」みたいな部位設定、あるいは「乳ガン」のみ保障や「肺ガン」のみとか特定のガンしか保障しない細分化したガン保険になっているとか。
近い将来においてさまざまなパターンのガン保険が考えられますが、これだけは言えると思います。
今ある最新のガン保険はきっと貴重な保険になっているはず。
お考えいただくなら今のうちですよ!