その積立利率ばかり持ち上げられている「ドル建て保険」ですが、実は積立利率より保障効率の方に注目していただきたいのですが。
「人生100年時代」とは言われますが、いまのところ「永遠の命」は約束されていませんので、人間「どこかで」、「いつかは」お亡くなりになってしまうわけです。
お亡くなりになってしまった以降、残されたご身内のためにも「死後の整理資金」として、命と引き換えにこの世に置いていくお金も、資金的な意味合いも合わせ「少ない金額で、より多く」置いていったほうがいいはず。
もし死後の整理資金を考えるのなら、より負担の少ない内容で効率的に確保できればそれに越したことはないと思います。
「より負担の少ない内容で効率的に死後の整理資金を確保する」。
そういった意味では何度もお伝えしてきましたが、日銀がマイナス金利の導入を決定する2016年1月以前はお客さまにさまざまな選択肢がありました。
が、もう今となってはなかなか見当たらないのが現状です。
そんな現状においてドル建て保険などをはじめとする外貨建て保険は、各国の金融政策によりそのパフォーマンスが多少落ちたとはいえ、いまだにしっかりとした保障効率は維持しています。
たとえば、
40歳 男性 死亡保障金額 30000ドル(約300万円)
60歳までのお支払いで一生涯30000ドル(約300万円)の死亡保障金額は変わりません。
そして保険料が77.07ドル。
11/27の為替レートが104.65円なので、保険料は日本円で8066円。
ひさかた1ドル110円台は見ていませんが、もし110円で計算すると保険料は月8478円です。
お支払いが終わる60歳までの20年間で保険料合計を110円で計算してみると、
77.07ドル×240か月×110円=2034648円
約300万円の一生涯の死亡保障に対して、お支払いが2034648円ほどで確保できます。
このご契約を50歳 男性で計算すると、
167.97ドル。
同じように保険料お支払い総額を110円で計算すると、
167.97ドル×120か月×110円=2217204円。
昨今はどちらの生命保険会社さんでも、収益と運用効率を向上させるため「外貨建て保険」や「変額保険」へと商品をシフトしていますが、日本での創業来、外貨建てをメインに販売してきた 外貨建ての老舗 メットライフ生命。
ニューヨークのメットライフ生命本社には世界で名立たる運用会社がいの一番に駆け付け、運用方法のご提案をしていると聞きます。
つまり、ほかの生命保険会社はメットライフ生命が断った運用会社でお客さまからお預かりした保険料を運用していることになります。
一口に「外貨建て保険」といっても、生命保険会社によって提示している保障金額に差が出るのはそのためです。
外貨建てと聞くとどうしてもその積立利率ばかりが話題となりますが、あくまでも生命保険です。
積立利率ばかりではない、生命保険特有の死亡保障の観点から見てみても、「より負担の少ない内容で効率よく」、しっかりした死後の整理資金を確保できることをお忘れなく!
それとも前にもお伝えしましたが、400万円支払って300万円の死亡保障の円建て保険のほうがいいですか?