新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めのかからない状態の日本。
それは日本だけではありませんが、ファイザーやモデルナ、アストラゼネカなど各製薬会社が新型コロナウイルスのワクチンを開発しても、現状の製造過程において絶対的な供給量を満たしているとは言い切れず、しかも効果をもたらすには2度の接種を必要とするなど、いまだ新型コロナの不安を払拭するには至っておりません。
そんなネガティブ要素満載の世の中をよそに、いままで「景気上昇局面なのか!」とも思わせるくらい力強く右肩上がりを見せていたのが、日経平均株価をはじめとする株式市場です。
この株価の高止まりも日本だけにとどまらず、アメリカやEU諸国などにも通じる共通のワードといえます。
世界各国、新型コロナのパンデミックにより経済活動は落ち込んでいるにもかかわらず、極端な上昇を見せる株価。
もちろん巣籠需要も含め業績を伸ばす企業もありますが、すべての企業がいま順調に推移しているわけではありません。
本来、それぞれの企業の業績などを表す一つの指標が株価で、その国内の企業の主要銘柄を集めた平均が225であり指数なのですが、新型コロナウイルスの感染拡大から景気後退により金融緩和を推し進めたことから、投資資金が一斉に株式市場に集まり実態を織り込まないまま強い相場の流れを作り出しています。
しかも日本国内も新型コロナの感染拡大は深刻な問題ですが、海外での感染率は日本の比ではありません。
諸外国より新型コロナの感染を抑えている日本の日経平均には、各国の金融緩和政策により浮いた投資性資金の預け先を求め、海外マーケットからの資金流入も多い注目の市場でもあります。
例年12月はファンダメンタル的に大きいな動向ないしは世界規模の大きな事件でも起きない限り、年末というかクリスマスウィークに入るまでは上昇傾向が続く「年末ラリー」が見られるのですが、今年はあまりにもいままでと違うだけにそろそろ強い落ち込みになりそうな。
そんな気がしてなりません。
日経平均は来週あたりが今年最後の山場を迎えそうな。
もしかすると、来週あたりから急落がはじまる!
いやいや、来週あたりに今年最高値更新!
チャート的に見ても今週水曜日あたりから上昇の勢いがなくなったようにも見えます。(下も限定的ですが)
今年の3月24日に15869円台を付けてから12月1日に26968円と8,9か月で10000円以上の上昇を見せた日経平均株価。
とくに11月初めからの上昇チャートは近年稀にみるような爽快なローソク足で形成されています。
まさに「昇竜拳!」。(古すぎるか)
12月にもう一発、驚異の突き上げが見られるのか?
それとも終焉の時なのか?
その答えは来週になったら見られるような、そんな日経平均のクライマックスを勝手に来週と予感していますが。
はたして?
どこまでも高値を追い続ける株式市場。
NYダウやナスダック、S&P500のように毎年最高値を更新しているような、ある程度成長の見込める国だったらそれもあるかもしれませんが、現状を見る限り人口減少と高齢化に悩む日本でそれはなさそうに思いますけど!