以前はホント、生命保険で保障も付けながら貯蓄していくなんて考え、いくらでもできたと思います。

あるいは私どもが生命保険をご説明し始めた時分はもう低金利の時代。

ほんの10年前、昭和の終わりや平成初期の定期性貯金の金利が6%、7%のだったことすら不思議に感じられた金利0.07%のときに、お金を貯金にしておくより生命保険の商品に預けていたほうが有利だったときもありました。

ただ、何度もお伝えしましたが、2016年1月に日銀がマイナス金利を導入したことにより、積んだ金額を上回るような返戻率を期待できる生命保険はほとんど姿を消していくことになります。

それは同時に日本の国債などを代表とする円資産が貯蓄などの資産形成を目指す場合、好ましくないことを意味します。

事実、今の定期性貯金の金利についても私どもが金融に携わるようになったときよりも、さらに悪くなっているのが実情です。(ネット系銀行の条件付きやキャンペーンの金利優遇などもありますが、一般的メガバンクや地銀単位の定期性貯金でみれば0.02%前後が多いです)

もし今後の日本が国内成長や景気も確実によくなり、公的年金からくる老後不安や医療費制度改革、介護制度の負担率、そして人口減少や高齢化社会などすべての不安材料が解消され、昭和の終わりや平成初期のような貯金の金利が再びやってくるのなら、別に対策など考える必要もないかもしれません。

だけど考えてみてください。

ほんとうにまた貯金の金利6%や7%の時代がくると思いますか?

企業は縮小するばかりの国内マーケットだけに頼らず、需要の大きい海外に視野を広げているのはご存じの通りですが、資産形成も国内の円資産ばかりに頼っていたら、いずれ必ずやってくるであろう物価上昇に対応できず、結果、ご自分の資産を円資産に預けたことにより目減りさせていくことにつながります。

いまよりも10年後の物価が2%上昇しているとしたら、収入も2%上昇していないと釣り合わない。

だけど現状、日本人の平均年収は30年前とさして変わらない。

むしろ30年前より下がっている。

だとしたら既存の円資産だけに頼らず、国内外の株式や海外債券、外貨建て商品などを資産割合の中に組み込んで資産の成長を促すべきだと考えます。

確定拠出型企業年金などにご加入いただいている方などは、この考え方、もうお分かりだと思いますが。

もちろん、株式や金融先物取引のような投機的な意味ではありません。

投資信託などを含む、ある程度値動きのある資産を保有し資産形成を目指すことです。

そして生命保険なので死亡保障が必ずつき、その必要とされる保険費用を上回る成果が見られるまで投資信託よりも時間がかかりますが、変額保険や外貨建て保険にもその効果を期待することが可能です。

まずは投資ということを知ってみることから始めませんか?。

投資信託や変額保険、外貨建て保険がどんなものか、知らないでいるよりは多少は知識の中に備えておいたほうが、今後のためにもきっと役に立つ時がくるはずですから。