いままで、金融緩和の波に乗って何があろうとも強気な姿勢を見せ続けた日経平均株価。
その強気な流れも、日経平均先物やオプション取引の清算価格を決める12月11日の「メジャーSQ」が過ぎれば基調が変わるのではと読んでましたが、思いっきり外れました。
12月7日に強い落ち込みはあったものの、それ以降の下落は見られず26700円台をすぐに回復。
その後もみ合い相場となり、アメリカ版メジャーSQともいえる12月18日の「トリプルウィッチング」の影響も受けることなく粛々と26800円前後をキープし続けました。
そろそろクリスマスウィークに突入し徐々に商いが薄くなりそうな矢先の12月第4週、新型コロナ変異種報道がイギリスより流れてくると、株式相場は急激なアップダウンを繰り返すジェットコースター相場へ。
昨日12月21日は27000円台から26200円台まで急降下したと思えば今度は戻っていく、なかなかの変動ぶりを見せた内容です。
とくに震源地であるロンドン時間の落ち込みは強烈。
あれよあれよと株価も為替も急激な下落基調に。
それでもニューヨーク時間に入ると状況は一変、最終的には26500円台まで戻すことに。
その変動具合はキッチリとチャートにも表れており、日経平均ばかりでなくNYダウや株価に連動性の強いオーストラリアドルやニュージーランドドルのチャートに、長い下ヒゲをつけた形でクッキリと表れています。
首都ロンドンを含むイングランド南東部を事実上のロックダウンに再度追い込んだ新型コロナの変異種は、従来の新型コロナよりも70%感染力が強いとされ、子供にも感染しやすい特徴を持っています。
ワクチン接種をすでに開始しているイギリスにおいて、現状ではもう制御できないほど感染を広げている新型コロナの変異種。
新型コロナの第3波を抑えるどころか日に日に感染が拡大する一方の日本で、まだワクチン接種の使用許可が下りていない日本で変異種が猛威を振るいだしたら。
22日に経団連が発表した大手企業の冬のボーナスは、集計した164社で昨年と比べ9.02%ほど減少しているとされています。(8年ぶりの減少、なかには出ないとこも)
理由はもちろん新型コロナによる業績悪化の影響です。
冒頭の日経平均株価の堅調も日銀がお金をたくさん刷って市場に流し、その資金が株式相場に流れているだけのこと。
実際、株価同様に世の中がいい方向に進んでいると感じている方は一人もいないと思います。
いつも感じますが日銀の金融政策って、さまざまな事を淘汰するためやってんじゃないかなって思ってしまいますが。
これからクリスマスや年末年始と一大イベント時期ではありますが、くれぐれも新型コロナには十分ご注意くださいませ。