世の中に数多ある生命保険商品。

そのひとつひとつは保険会社が「お客さまのため」に考え出した、保険会社渾身の商品群でもあります。

すべての商品が「お客さまのため」に開発されており、けっして「売れない」ことを前提に作られた商品ではありません。

それぞれ保険料や古い新しいの違いは多少あれ、基本どの生命保険を選んでも極端に「失敗した!」などという思いはしないはず。

しっかりライフプランをお聞きし、ライフプランニング上の不安要素を解決するように生命保険を組んだ場合、とくにライフプランの変更などなければ、そのままで十分生命保険にご加入いただいた意義があると思います。

じゃなぜ、「保険の見直し」なんて言葉があるのか?

たしかに年代ごとに死亡保障の必要額は変わるでしょうが、そんなことライフプランをシミュレーションすればある程度見えてくること。

しかも掛け捨て型の死亡保障ならともかく、死亡保障には貯蓄性があるプランも多く頻繁に変更するなんてことは控えるべき。

貯蓄性があるといっても貯金じゃありませんから。

2年、3年で支払った保険料の全額が返ってくることなんてありません。

むしろほとんど返ってこないでしょう。

医療保障にしたって同じこと。

たとえ5年前に加入した医療保険がまったく役に立たないかというとそうでもなく、一部の医療保障を除けば、いまの医療制度に十分対応しています。

とくにここ4~5年内に販売された医療保険に関しては、各社とも医療保障としての完成度も高く、給付金の請求となってもお客さまにとって不満はないでしょう。

保険会社によって保障内容にマイナーチェンジのサイクルが早いところもありますが、マイナーチェンジのたびに医療保険を切り替えていたのではキリがありません。

いまの医療保険にご加入いただいた時から年数も経っていたら、確実に保険料も上がるでしょうし。

じゃなぜ保険を見直す?

いろいろ原因はあるでしょうが、そもそもがお客さまのご意向やご加入後のフォロー体制、ライフプランの不安要素対策として合っていないなど、お客さまが望む期待値からかけ離れていたことを実感したからではないでしょうか。

それは、お客さまにご案内を差し上げる際やご加入後の保険会社側の人間、つまりプランナーの問題。

死亡保障も医療保障も、生命保険に関してはそうそう切り替えを考える商品ではありません。

お客さまとお客さまのライフプランを考えて商品をご提案できれば、そんなに保険を見直す機会なんてないと思いますが。

月々の保険料が安ければ「いい生命保険」とは限りませんから。

それと、5年経ったら切り替えを持ちかける保険屋さんにもご注意を。

「なんで5年なんだ?」。

知りたければコッソリ教えますよ!