世の中には無数の生命保険商品があります。

そして、その一つ一つがすべて「お客さまのために」作られた商品であり、どこの保険会社の商品も「売れない」ことを前提に生まれてきたわけではありません。

一部、私どもが以前に販売していた「か〇ぽ生命」の商品みたいに、いまだに旧態依然とした商品を販売し続けるところもありますが、だいたいの生命保険商品とは変化と進歩を繰り返しながら、現在の進化系までたどり着いてきた商品ばかりです。

ですので、商品の特性や保険料の違いなどはありますが、現行販売している生命保険に「失敗作」などないと思っています。

じゃあなぜ、お客さまは生命保険を比較したがるのか?

それはまず、長らく低迷する日本経済の状況下で、生命保険の必要性を感じながらも、この無数にある商品の中から、「少しでも内容の良い商品」に「できるだけ少ない保険料」で「自分の目で選択」した商品に加入したいという気持ちがあるから。

そして、煩わしい「保険の見直し」など今後考えなくともいいように。

説明する側の一方的な「思い込み」から保障を組まれないように。

お客さまにとって、そんな心情がお客さま自らを行動に移させているのでは、と感じています。

ただそれなら、商品をまっさらな状態から比較したことはありますか?

どういうことかというと、

たとえば、医療保険。

65歳とかに払込年齢を合わせて、まずは入院日額5,000円にして「入院」と「手術」だけのベーシックな内容で保障や保険料を比較してみてください。

この時点でそれなりに保障や保険料に差が出てくることがありますが、そこからはじめて、次は「必要と思われる特約を付加したら保険料はどうなる?」にいってみましょう。

そして「その特約の保障の違いは?」と見ていくと、なぜ同じような名前の特約なのに保険料に差が出るのかがわかってきます

まずはその保険の基本線から商品を見ていくことが重要です。

もしかしたら、ご提案を受ける際、さまざまな特約を付けた状態で保障内容や保険料を比較していませんか?

なぜこのベーシックな基本ラインが重要かといえば、実際、特約を付けた状態だと保険料はいくらでも操作できますから。

もし、A社とB社の保険を扱っていて、「今月はA社の保険を保険料にして○○万円売らなければ、A社との契約は解除なる」という状況だったと想定します。

働いている会社の意向でA社の保険を積極的に販売しなければならないとしたら、皆さまならどうします?

会社勤めの方じゃなくても、自ずとわかりますよね。

簡単なのが保険料の比較。

それならお客さまも受け入れやすい。

同じような名前の特約でも、保険会社によって給付金に対する該当要件が違いますし、それによって特約保険料に差が出てくるのは当然のこと。

そこに悪意はなくても、ご説明する側の人間はほとんどが「生命保険をご加入いただいて生計を立てている」会社員です。

私どものような「生命保険業界の自由人」的発想は、会社組織に属していればまずできないでしょう。

そして、ご説明しただけでは収入に反映しません。

ご説明する側は、ガンガンその保険の優位性を伝えるでしょうが、いったんはご自分の腹の中に落として、ちょっとだけ考えてみてください。

「あの保険会社の人こう言ってたけど、この特約って、ホントに必要?」。

とか、

「このパンフレットに載っている、こっちの特約のほうが必要じゃない!」。

とかを。

もしお客さまが、生命保険を保障内容や保険料について比較してから決めたいのなら、まずは特約部分など外せるところは全部外して、ベーシックな保障内容から比較していくことをお勧めします。

それから特約などの保障に入っていきましょう。

でないと本当は、比較して選ばなかった保険のほうが、実際は保障も厚く保険料が安かったりしますから。

SMILE AGAIN からの提言です。

ご参考までに。