いよいよ23日、今週の金曜日から開催される「東京オリンピック」。

それでも東京では、4日連続で新型コロナの感染者が1000人越えを見せる中、その流れは着実に地方でも拡大しています。

もう東京での新型コロナ「第5波」は目の前。

本当に「東京オリンピック・パラリンピック」の開催は必要だったのか?

開催を5日後に控えても、いまだに開催の是非が問われるようなオリンピックが、かつてあったでしょうか。

そして、海外での反応はたぶん、冷ややかな視線で日本を捉えているようにも思えます。

その一端を垣間見れるのが「円インデックス」。

世界中で流通される主要通貨の米ドルやユーロなどに対して、日本の「円」がどれほど相対的にみて評価されているのかを示す指数が「円インデックス」。

「円インデックス」が高いということは、他の通貨より価値が高く「円」が買われていることになりますが、逆に「円インデックス」が低いということは、他の通貨より価値が低いので売られていることになります。

この「円インデックス」、じつは今年3月上旬以来、ながらく「売り」が先行してきましたが、ここ3,4週で円の「売り」が増大。

いまの「円」は世界的にみれば、だれも買わない(要らない)通貨におさまっています。

新型コロナのワクチン接種率ももちろんありますが、再三にわたり「緊急事態宣言」を発令するも、いまひとつ新型コロナの感染を抑えきれていない状況と、今年はこれといって大きな経済政策も打っていないのが現状。

政府が打ち出す新型コロナ対策も、毎回いわく付きの不完全。

それによる国民感情もだいぶ不満が蓄積されている。

しかも異例の中でおこなわれる「東京オリンピック・パラリンピック」に、それほどの経済効果は見込めないかもしれない。

そのうえ、新型コロナの感染者は今後も増えるだろう。

新型コロナは国の指定感染症だから治療費はおろか、入院しても差額ベッド代や食事代までタダになる。

ただ、新型コロナの感染者が毎日増え続ければ、そのツケはどこに回る?

こんなことを繰り返してばかりの日本です。

海外からみれば、いまの日本は信用度も低いでしょう。

それでも、手をこまねいてるばかりじゃいけませんよ。

今後も日本の「円」が価値が薄らぎ、「円売り」が加速したとしても、その分、別の通貨が価値を上げていることをお忘れなく。

そして、もっと視野を広げれば、「円」の流通量なんて高が知れています。

そのことはライフプランニングにもつながってきますが、日本だけを見て対策商品を考えるなんてことはもうあり得ません。

日本が保有する対外純資産(海外資産の保有高。資産から負債を引いたもの)は世界一」。

それほど政府も企業も日本自体に、以前から期待していませんから。