いま、入院期間が短いのは、誰もが知っている周知の事実。

なのに、これから医療保険のご加入をご検討いただく方に、一回の入院日数限度が120日までの「120日型医療保険」をご案内することは、ハッキリ言って「どうなの?」という思いが SMILE AGAIN の中にはあります。

昨今はどちらの病院さんも公式ホームページを持ち、ネット上で自院をアピールしてますが、その内容を拝見させてもらっても、入院施設を持つ病院さんは全てといっていいほど「入院期間を60日限度」と公表しています。

だいたい、今どき120日型の医療保険をお勧めする保険屋さんは、「診療報酬制度を知らないんじゃないの?」と思ったりもしますが。

もちろん、60日を超える入院も確かにあります。

その場合は「三大疾病」だったり「こころの病気」だったりしますが、近くの医療センターが公表している「疾患ごとの入院期間の目安と治療費の概算」を見ても、入院期間60日はおろか、30日以上の入院期間を要する疾患など見当たりません。

この「疾患ごとの入院期間の目安と治療費の概算」を見ると、せいぜい入院期間が長くても20日から21日。

ほとんどが10日以内です。

あくまでも目安なので、入院日数は前後するでしょうが、お客さまに60日型の医療保険で十分対応できる根拠は示せることになります。

「なのに120日型の医療保険を勧める根拠はナニ?」

「どこの病院さんが60日以上入院させるワケ?」

って思いますけど!

それともう一つ。

今の診療報酬制度では、「緊急性のある重篤な患者の受入」と「14日以内の退院」に診療報酬が高く付くことがわかります。

大変失礼な言い回しになりますが、緊急外来で重篤な症状の患者さんを受け入れ、14日以内に退院させ、また緊急性のある重篤な患者さんを受け入れることで、病院経営的に「効率が良い経営」ができることにもなります。

その他にも「患者さん7人につき看護師さん1人体制」のところを「患者さん10人につき看護師さん1人体制」だと診療報酬が下がってしまう「配置基準」や、受け入れられる患者さんの疾患の種類など、この診療報酬、非常に細かい内容でとても覚えきれない内容ですが。

ただ、入院期間に関しては診療報酬制度を作った厚生労働省、つまり「国」が14日以内の退院を各病院さんにそう推奨していて、それ以上の入院期間は診療報酬が下がり病院側の経費が大きくなるばかり。

入院期間が長くなれば長くなるほど、病院さんにとっては不都合なことになっていきます。

それなのに「120日型の医療保険って必要?」

と、思っていますが。

それなら、退院したから治療が終わりではなく、だいたいはそこから通院治療が始まるのですから、「通院特約」を充実させたほうが好くないですか?

120日型の医療保険をご案内する保険屋さんは、診療報酬のこと、わかっているのでしょうか?

長引きそうな疾患には、その疾患に対応した特約が今あるでしょうが。(それも良し悪しですが)

お客さまにとっても少しでも安いほうがいいに決まってるでしょ。

医療保険はもともと掛け捨てなんだし。

まあ、120日型の医療保険をご案内する保険屋さんの狙いはズバリ、60日型の医療保険より120日型の医療保険の方が、お客さまの保険料も多少上がって、入ってくる「手数料(ここ重要!)」も120日型の医療保険の方が良いからでしょうけど。

SMILE AGAIN では過去のアクサ生命つくば支社時代も含めて、「120日型の医療保険」、売ったこともなければ、ご案内したこともありませんけど。

60日を超える入院期間の医療保険をご案内することは、「間違っている!」と思ってますから。