先週の金曜日、新型コロナの感染者が急拡大中のEU諸国、とくにオーストリアのロックダウンに隣国ドイツ保健相のネガティブ発言で、17時から始まったロンドン市場は大荒れ。

株も為替も一気にリスクオフに突入し、チャートは強く長い陰線がつく恐怖の「ナイアガラ」状態。

おかげで、サイクル転換からの上げを期待して持っていた、129円75のユーロ/円の「買い」ポジションがあえなく撃沈。

口座に入金していた証拠金が、あまりの下げように維持できなくなり、強制ロスカットに。(正確にはゼロカット)

ただ、ニューヨーク時間に入ると若干落ち着き、今回の強い落ち込みからの反発を狙ったポンド/円の153円買いが翌週11月22日に見事に成功。

すかさず利確し、なんとか月曜日には半分ほど損失を取り戻したところまできました。

翌日23日の火曜日は祝日。

東京市場が休場のときは、ちょっとした出来事でも思わぬ強い円買いが入るのが、相場のアノマリー。

ここはトレードなど考えず、いまがシーズンのお得意さまへ2022年バージョン SMILE AGAIN オリジナルカレンダーのお届けに動き回ります。

ひと通りその日の日程を済ませたあと、すっかり寒くなった外気を感じながら、ふとスマホのFXアプリを見るとなんか変な感じ。

ポンド/円チャートが落ちたと思ったらまた強く反発、上がったと思ったらまた戻る。

方向感なく上下しているような。

19時半ごろ、ポンド/円153円90付近からのお試しショートを入れてみますが、いったんは落ちるものの数時間後にまた戻ってくる展開。

「これは違うな!」

と、感じつつニューヨーク時間以降まで放置しましたが、一時はだいぶ含み益が出たものの、深夜0時を回ったあたりにはほとんど戻された感じ。

結局、30pipsほどの利確で終了しました。

じつはこのポンド/円、153円90付近の売りポジション、持っていれば金曜日にお宝ポジションに変わったのですが。

ただ、チャートの日足をみれば、下ヒゲの長いロウソク足。

売られるが戻りも強い。

こんな時はだいたい三角持ち合い。

下値も切り上げるが高値も抑えられる「どっちつかず」状態になることが多いです。

そして数日後に大きな動きにつながることも。

水曜、木曜とそれほど大きな動きは見られず、売り優勢でとくにエントリーすることもなく迎えた11月26日の金曜日。

その一報は朝から相場を完全にリスクオフへと変えました。

「新型コロナの変異株、オミクロン株、南アフリカで見つかる!」。

「欧州でも新型コロナの変異株、オミクロン株を確認」。

この一報で東京市場はもちろんのこと、ロンドン、ニューヨークと連鎖的に株式市場は大幅下落。

もちろん為替も朝から一気に円買いへと傾きます。

主だった投資性商品は一斉に「ダダ下がり」状態。

あれだけ高かったWTI原油や北海原油の原油先物ですら売られまくり。

ほんと、年に一度の金融市場全般で「完全リスクオフ」となりました。

「落ちてくるナイフは掴むな!」。

こういう時に手を出してしまうと痛い目を見ます。

チャートに乗っかって「売り」で入っても、落ち切ったと思って「買い」で入っても、あまりいい結果は生まれません。

ここはもうしばし傍観。

どこまで落ちるのか見ていましたが、19時あたりに日足での200日移動平均線、151円スレスレあたりでいったんストップ。

それでもまだわかりません。

ニューヨーク時間から、もう一段下げも見ておかないと。

そしてニューヨーク時間突入後も戦況を見守っていましたが、ポンド/円はやっぱり日足での200日移動平均線上にあたる151円付近で止まり、若干割り込むもそこから大きな下げが入らず、最初「落ち切った?」と思い「買い」で入りましたが、上げも限定的。

「これは違う!」とすぐさまポジション解消して今度は「売り」。

若干の戻りタイミングだったので、5分足でタイミングを計りながら152円付近にきたら「売り」を入れ、ここから100pipsほど下げたところで利確。

あとは151円175付近まで戻したら、すかさず「売り」。

そこから30~40pips下で利確を2回ほど繰り返し、ここで先週喰らった損失をなんとかクリアし、そのうえ収益をちょっとだけプラスで終えることができました。

いや~なかなかつらい展開でしたね。

サイクル転換から素直な上昇と下落を捉える楽な展開をいつも望んでいますが、相場はそれを決して許してくれません。

だけど、これがFX。

海の波がどれ一つとして「同じ波」がないように、FXの世界にもどれ一つとしてまったく同じ展開の波形はやってきません。

月曜日どうなるんだろう?

FXで一攫千金を夢見る日々はまだまだ続きます。