私ども 生命保険代理店 SMILE AGAIN のホームページで、ブログをご覧いただいたことがある方にはおわかりだと思いますが、私どもは「FX・CFD」に代表される投機的な投資を長らくおこなっております。

FXとは「外国為替証拠金取引」、CFDとは「差金決済取引」のことをいいます。

わかりやすくいうと、FXはその日の為替が「上がるか」「下がるか」を予測することで、CFDは「現物株・株価指数・商品」などの価格がその日に「上がるか」「下がるか」を予測して資金の増加を目論む、投機的意味合いが非常に強い投資方法です。

どちらも、実際に株式や海外通貨を保有することなく、レバレッジ効果(トレードする金額を倍にする)により小額から取引ができますので、気軽に始められる方も多いのですが、じつはFX・CFDに代表されるこの投機的な世界では、生き残ることが非常に難しいというか、今日利益を出せても数日後にはその利益だけでなく、自己資金もほとんど失ってしまうかもしれないほど、利益を出し続けていくことが非常に困難な投資方法でもあります。

なにせ、1分後でも「未来を予測」することなんて、基本的にできませんから。

「上がるか」「下がるか」だけなので確率は2分の1ですが、その局面は時間によって、あるいは物事によって目まぐるしく変わるので、そこに一貫性があるわけではなく、予測するといっても個人の思惑的な思考も含まれるので、決して思い通りに進展することなどないのがごく当たり前です。

とくにここ数年でFXはゲキムズ状態!

FXトレードの参入者が増えれば増えるほど、年々難易度が増していくような。

なんたってFXは「ゼロサムゲーム」。

その市場に参加して得た利益は、必ず誰かが失った損益です。

すべての利益とすべての損益を合計すると「0」になるのがFXの世界。

しかも、為替市場や株式市場、商品先物市場に参入しているのは、お客さまのお金を何千億円とお預かりして運用している「機関投資家」や、会社の命運を背負った「ヘッジファンド」、そして世界規模の「運用会社」ですから。

圧倒的な資金力で、為替相場にチャレンジしてくる個人の資金を、冷徹に徹底的に刈り取ることで評価を高める機関投資家や巨大企業のマネージャーたちが、挙って為替市場に参戦しているのがFXという相場です。

そんな相場で圧倒的な資金力を誇る機関投資家や巨大企業と、トレーダーを自負して間もない経験僅かな個人投資家が、正面からホンキでぶち当たっても相手になるはずもなく、ただただお金がなくなっていくだけ。

一晩で何十億、何百億、あるいはもっと大きな金額でトレードを仕掛けてくる、超巨大な市場参入者たちの動向を予測することが、「相場を読む」、つまり相場を予測することにつながりますが、それがまた難しいというか不可能に近い。

そのうえ昨今、機関投資家や巨大企業のおこなうトレードは、AI(人工知能)を使った「アルゴリズムトレード」が主流。

チャート上に置いた、ある起点に達したことを契機に設定したプログラムが反応し、強烈な仕掛けが作動、チャートでその流れを素早く察知した他の同業者のAIもプログラムが追随するなど、その展開がチャートに「戦慄の瞬間」を作り上げていきます。

機関投資家やヘッジファンドたちが含み損など抱えようものなら、どこかで必ず含み損を解消するため、大きな仕掛けを打ってきます。

「AIがトレードを仕掛けてくる起点はどこなのか?」。

「含み損を解消しにくるのは、何日の何時なのか?」。

それがわかればトレードは簡単ですが、そんなこと、どこを探しても見つかるわけもなく、だから、だいたいアノマリー的(経験則)なイメージを頼りに、予測を付けていくほかありません。

そんなことですから、FXで利益を出すということは、その一挙手一投足で相場を動かすような機関投資家や巨大企業に真っ向から立ち向かうことではなく、豊富な資金量で相場を動かす機関投資家や巨大企業が、どのように動いてくるのかを予測しないと、利益を出すことことなんて、まずムリ。

読んだつもりでも、けっこうハズレますから。

そんな前提を知らないまま、FXの世界に足を踏み入れてしまい、大切な資金を失くしてもう2度とこの世界に戻れなくなってしまった人々の声を、未だに数多く耳にします。

ここまでお話すれば、賢明な皆さまだったらもうお分かりでしょう、FXで資産形成を目指すことなんてできません

まったくもって非現実的。

ましてや、FXの利益で生きていくことなんて夢のまた夢のような話です。

だって、トレードしないと資金は増えませんし、そのトレードが毎回当たるとは限らず、ガンガン動く大きな相場で「逆張り」しているとなれば、いつか資金は勝手に尽きてしまいます。

コツコツ稼いでドカンと負ける「コツコツ、ドカン」の大負けパターンは、トレード次第によって、相場のどっかに必ず潜んでいます。

そこをわかってトレードしないと、こころを病んでしまうだけ。

お客さまには決してお勧めできないことなので、良識ある大人の皆さまは、決してFXなんか始めない方がいいですよ。

「じゃあなぜ、FXなんかやってるの?」って、

それはFXをやっていると、仕事につながる情報がたくさん入ってくるから。

それじゃあ次回は、そのことについてお話しましょう。