為替相場に円安の嵐が吹き荒れた3月の第4週。

特に22日の火曜日に出現した、ドル/円をはじめとしたクロス円での怒涛の上昇劇は、数多くのFXトレーダーから、大切な資金を奪い去っていったことでしょう。

その後も円安の流れは尽きることなく、しっかりと高値圏をキープ。

今の為替市場というか、ながらく為替相場を見てきた中でも、先週ほど「日本円」が必要とされていない光景はなかったような気がします。

これも、政府と日銀の戦略かもしれません。

一説によれば、大口の機関投資家(GPIF?)が先週、大量の「円売り」を仕掛けたとのこと。

もし、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の仕掛けだとしたら、政府や日銀との金融政策面で方向性が合っているだけに、妙に合点がいってしまいます。

ただ、USドルにしろ、ユーロにしろ、あるいはポンドや豪ドルにしろ、チャート上ではだいぶ高い位置にありますので、ここからさらに価格が上昇していくか?

円インデックスも2015年以来の低水準にありますし、これ以上の大きな円売りを仕掛けていくにも、ここまで、だいぶエネルギーを消費してきたように思いますが。

そして、大胆な円売りを仕掛け、含み益を大きく抱えていても、どこかで必ず利益確定の決済をおこなわなければ、仕掛けた意味がありません。

なので、徐々に「売り玉」は減っていくはず。

だとしたら、今週?

あるいは、大衆心理のウラを取りに行くのが相場のアヤ。

「もうそろそろ落ちる!」と、売りに走るトレーダーをさらに刈にいくか?

みんな「売り」のタイミングを狙っているだろうから。

25日、金曜日は日足のローソク足、下から戻してきた下ヒゲのなが~い陰線だし。

ん~、激ムズ。

最近では「MACD」や「RSI」など、オシレーター系があまり通用しない展開が多く、ホント、難解な相場環境になってきました。

しかも、ロンドン時間は下降気味でも、ニューヨーク勢が参戦してくる21時前後になると、ガラッと流れが変わることも多いし。

今週はいかに?

とりあえず、円以外は各通貨だいぶ高い位置にいるし、移動平均線の上昇角度も急激すぎで、移動平均線からローソク足までの乖離もそれなり。

円売りエネルギーももう僅かと読み、ロンドン時間以降、25日の高値を更新しないようだったら「売り」かな。

ここ14日ほど、ほとんど陰線のつかない、一方的な強い上昇局面だったし。

さすがに、こっからの「買い」は、「天井買い」のリスクもあり、よほどの度胸がないと踏み込めません。

はたして、どうなるか?

もし、このブログを読んだFXトレーダーさんがいましたら、ぜひ、ご意見をお聞かせください。