皆さ~ん、毎年所得はアップしてますか?
日本人の平均年収は30年以上、ずーっと横ばい。
逆に税金や社会保険料が上昇していますから、もし年収は増えていても、実際に手元に入ってくる所得は、増えた実感がないかもしれません。
そこに2022年、本格的なインフレ(物価上昇)が、しっかりやってきました。
あれだけ日銀が、あの手この手を使って追い求めた物価上昇率2%は、日銀が思い描いた構図とは、まったくかけ離れた別のカタチで表れました。
2022年5月20日に、総務省が発表した4月期の「全国消費者物価指数」、前年同月比で2.1%の上昇と、13年ぶりの水準までインフレ(物価上昇)が高まっています。
とくに今年3月以降から、急激なインフレ(物価上昇)傾向が鮮明になってきました。
このことは、皆さまも実感していると思います。
顕著なのが、原油価格の高騰からくる電気・ガソリン・都市ガスなど、エネルギー価格の急騰です。
それに加え、大豆・小麦・コーンなどの輸入穀物も、未だ終わりの見えないウクライナ情勢からくる世界的な流通量低下により、商品先物市場ではまだまだ高値圏を推移しており、価格上昇の波は一向に収まる気配がありません。
しかも、2022年はいまのところ、歴史的な「円安」水準。
ただでさえ急騰している輸入品の価格に、思いっきり上昇圧力をかけまくっているのが今の「円安」です。
なので、そろそろ見えてきそうなのが、原材料費の価格高騰で、これまでの価格では採算がとれなくなった製品への価格転嫁。
製品の値上げです。
生活必需品などは価格が上昇しても、必ず購入しなければなりませんので、今までの出費では済まないことになっていきます。
だけど所得はそのまま。
むしろ、今後、税金や社会保険料のさらなる増加で、実際手元に入ってくる所得は、さらに減りそうなのに。
そこにインフレ(物価上昇)ばかりが、しっかりやってきた。
まさに「負のスパイラル」。
アメリカやオーストラリアなど、諸外国のインフレにあえぐ国々では、金融市場で大量に流通させた巨額の資金を、今度は引き揚げにかかっている傾向が、かなり強くなってきています。
しかも、あのユーロ圏ですら金融引き締めを表明しているのに、日本だけがいまだに真逆の金融緩和路線を迷走中。
よって、10年債金利がほぼゼロの日本と、3%前後を推移するアメリカの10年債金利。
そりゃ資金が米ドルに集まるわなぁ。
こんだけ開きがあったら。
巨額の米国債を抱える日本政府にとっても、借金である日本の国債の価値を落として、保有する米国債の資産価値が円安により上がっているだけに、これぐらいの円安はまだまだ容認か。
じゃあ、このインフレ(物価上昇)、長期化すれば?
いやいや、このインフレ(物価上昇)、政府も日銀も長らく目論んできた世界ですから。
「ちょっとやそっとじゃ終わらせませんよ!」っていう思惑が、政府にも日銀にもあったら?
それじゃ、終わりなき「スタグフレーション・スパイラル」に、いよいよ突入?
いまの現状、一番つらいと思うのは、公的年金だけで生活する年金生活者かもしれません。
なにせ、今の公的年金の給付額を決める「マクロ経済スライド」は、公的年金の給付額を「物価上昇率」よりも、「賃金上昇率」にあわせますから。
物価はしっかり上昇しているのに、賃金が上昇していないなら、公的年金給付額も上がりませんし。
それでも、いま公的年金を受給している世代は、まだまだ生活していける給付額かもしれません。(それでも国民年金だけだと、ちょっと辛いか!)
さて、どうしましょうか?
これから何十年後かに、公的年金を受け取る世代は。
いま、公的年金を受給している世代よりも、これから何十年後か先に公的年金を受け取る世代は、間違いなく少ないでしょう。
受給額が。
だって、いま公的年金を受け取っている世代の給付財源は、私たち現役世代が毎月お支払いしている保険料で賄っている、世代間扶養の形式をとっていますから。
出生率も毎年発表のたびに低下している日本で、若い世代がドンドン減っているのに、「今後、どうなっちゃうの」って、気になりませんか?
そんな状況で、ただでさえ将来の公的年金に不安があるのに、これからインフレ(物価上昇)が止まらなかったら。
公的年金制度ばかりじゃなく、実際いまの現役世代は、これからの将来を考えたら、常に不安と隣り合わせ。
だから、「ご結婚」や「お子さんの誕生」、「住宅購入」など、大きなライフイベントで必要資金が明確になる前に、漠然とした内容でもいいので、ある程度の資金計画(将来に向けた貯蓄)は持っておいた方が間違いないですよ。
いまは明確な目的がなくても。
なるべく若いうちから、少額でもいいので、定期的かつ長期的に。
何に使おうと、それがきっと将来の役に立ちます。
いま、20代,30代の方が、何十年か先の65歳の時や70歳の時なんて、イメージできないでしょうから。
商品的なことは、お気軽に SMILE AGAIN まで。
決してしつこい勧誘などありませんし、必要のない生命保険はご案内しませんよ!
(スタグフレーションとは、賃金や所得が増えない環境なのに、物価だけが上昇する負の経済状況を指します)