今では数社の生命保険会社から、リリースされている「変額保険」。
そのセールスポイントといえばやっぱり、「資産形成が期待できる!」とのキャッチフレーズではないでしょうか。
誰だって、自分の積み立てた資金が減ってしまうより、多少なりとも増えたほうがイイでしょうから。
ただ、一見するとどれも同じような「変額保険」に見えますが、じつは各生命保険会社によって、かなり違いが見て取れます。
それを顕著に表しているのが、変額保険をご加入いただくときに選択する「ファンド」です。
「ファンド」とは「投資信託」、つまり、投資性商品のことを指します。
投資とは、自分の資金を元手に、おもに株式・債券・リート(不動産投資)・ゴールド(金)などの商品を、将来的に買ったときよりも価格が上昇するを見込んで、購入したり保有することをいいます。
ですが、実際に株式や債券、不動産やゴールド(金)などを現物保有をしなくても、それらの資産を証券化し、1つのファンドに何十単位で複合的に集約、金融商品として販売しているのが「投資信託」です。
ですから、投機的な要素が非常に強い、株の現物保有や外国債購入、不動産取引にゴールド(金)のインゴットを直接購入することとは、似ているようでもかなり意味合いが違ってきます。
たとえば、株式投資信託。
通常、株式投資と聞けば、個別株の現物保有をイメージしますが、現物株で利益を上げるには、それなりの資金と高いリサーチ能力が必要になってきます。
実際は、そこまで踏み込まなくても、投資信託で株式市場の恩恵を受けることは十分可能です。
決算ごとに好決算や業績の安定している、値崩れしにくい世界的な知名度のグローバル企業を数社、業種の違う内容で中心に置き、これから成長が期待できそうな業種の違うグロース株(成長株)が何十社と、周りを固めていたらどうでしょう。
一般の人々にはかなり困難な、ファンドに含まれる銘柄選びは、その道のスペシャリストである運用会社のファンドマネージャーたちが、1社1社しっかりリサーチして選別していきます。
そうやって構成されたファンドは、1社の業績が振るわなくても、ほか数社の業績が好調なら1社の株価低迷も相殺され、ファンド自体に組み込まれた銘柄が相対的に好調なら、そのファンド自体は運用が上手く推移していることになります。
シロウトにはかなり難しい現物株の一点買いではなく、その道の専門家が厳選した何十種類もの銘柄をファンドの中に組み込んだ、株式メインの投資信託を購入することで、中長期的な目線で資金の増加が期待できることになります。
株式投資といっても、その仕組み上でいえば、基本、一点集中型の現物株のように、極端な爆益や爆損もほとんどありません。
それでも、コツコツ利益を積み重ねていくことで、株式市場に精通していなくても、中長期に効率の良い資産形成が期待できます。
とくに積立での資産形成では。
もちろん、損益が発生する月もあるでしょう。
が、年トータルで収益がプラスなら、何の問題もないはず。
株式投資信託に限らず、どんな投資信託でもリスク(株価の振れ幅)をまったくゼロにすることはできませんが、セクター(業種)別に数多く銘柄を、少しづつファンドの中に集約することで、極端な価格変動を抑えながら、資金の増加を期待できるのが株式投資信託の特徴です。
ただ、前回のブログ【メットライフ生命の「ライフ イン ベスト」とアクサ生命の「ユニット・リンク」。その違い、1つ目は「○○」!】でもお伝えした通り、変額保険は投資信託とは違い、「死亡保障」や「高度障害」などの保障が付いた生命保険です。
どんな変額保険にも、死亡保障や高度障害の「保険費用」が必ず付いて回ります。
この「保険費用」を上回りながら資金の増加を目指すなら、ファンド選びは変額保険における資産形成の生命線。
ここ間違うと、満期保険金を受け取るときに、「ダマされた!」って叫びたくなりますよ。
それを避けるためにも、変額保険に名を連ねる各ファンドの運用実績は、必ず確認してからご加入を考えるべき。
保障設計書にある返戻金の推移表を鵜呑みにせずに。
各生命保険会社でそれぞれ、同じように見える変額保険のファンドでも、構成している銘柄(資産)はまったく別物ですから。
そして運用実績もかなり違っています。
なかには、かなり投機的な値動き(急落・急騰を繰り返し、しまいには急落から値が戻ってこない)をするファンドも見受けられます。
賢明な皆さまには、もうお気づきかもしれませんが、メットライフ生命の「ライフ イン ベスト」とアクサ生命の「ユニット・リンク」の違い、2つ目は、「ファンドの運用実績」の違いです。
そして、何度もお伝えしますが、本当に変額保険で効率よく資産形成を目指すなら、ファンド選びとその運用実績を確認しないと、投資信託と違い「保険費用」がある分、資産形成どころか積立資金がドンドン目減りして必ず失敗しますよ。
どこの生命保険会社の変額保険も、一見すると同じように見えますが、最終的に満期保険金の受取金額に大きな差が生まれてきますから、「保険費用」同様、ファンド選びとその運用実績は必ず確認することをお勧めします。
結論、「保険費用」の少なさと、しっかりと右肩上がりの「実績のあるファンド」で変額保険は選ぶべきだと、SMILE AGAIN は考えておりますが。
これまで SMILE AGAIN では、過去に経験した投資信託の販売知識はもとより、代理店を開業する前の、アクサ生命つくば支社に所属していた時代より、変額保険については数多くの販売実績と、資産形成につなげるノウハウを積んできました。
変額保険に関して、ご不明な点がございましたら、お気軽に SMILE AGAIN までご連絡ください。
決して、しつこい勧誘など、一切ありませんから。