「アメリカ消費者物価指数(CPI)、40年ぶりの高水準(前年比同月で8.6%の上昇)
「ドル/円、24年ぶりの135円台」
「アメリカ政策金利、27年ぶりに0.75ポイントの大幅引き上げ」
最近の経済ワードは、もしかしたら、この「○○年ぶりの」がトレンドかもしれません。
アメリカはいま、揺らいでいます。
とてつもないインフレ(物価上昇)に襲われて。
いや、アメリカだけでなく、ほぼ世界的にです。
ゼロ金利を導入する「ユーロ圏」も、8.1%という高いインフレ率から、債券・国債購入プログラムを7月1日に終了し、同時に7月21日から0.25%の政策金利の引き上げ「利上げ」の方針を示しました。
日本以上のマイナス金利を適用し、世界一金利水準の低い「スイス」でさえ、インフレ(物価上昇)による政策金利の引き上げ「利上げ」を表明しています。
そして、本日2022年6月17日に、日銀が金融政策決定会合をおこない、示した金融政策は予想通り、あくまでも「現状維持」。
金融緩和の継続です。
もはや、主要先進国で金融緩和を推し進めるのは日本だけ。
ということは、まだまだ「円安」継続?
今日発表した日銀の方針だと、いまの「円安」相場は、ちょっとやそっとじゃ収まりそうにもありませんが。
じゃあ、電気・ガス・ガソリンなど、生活にかかせない光熱費は、上がりっぱなしってこと?
そればかりじゃなく、穀物相場も、だいぶ前から高止まりしているから、これからも製品の値上げラッシュは続く?
そして、鋼材や紙パルプなどを原材料とした製品の価格も高確率で上昇?
原材料から1つの製品になるまで、1から10をすべて国内だけでまかなうことのできない日本では、輸入原材料の価格と為替が製品価格を決める生命線。
その価格を決める基軸通貨(決済通貨)の「USドル」が、我が国の通貨「円」に対して異常に暴騰中。
しかも、今日までの流れを見ても、いまの歴史的な「円安」状態、とても一時的に終わるとは思えない。
この難局を、政府の見解では、企業収益の増強とインバウンド需要で、なんとか乗り切ろうとしているようですが、はたして、そううまくいくか?
それを踏まえ、日銀も極力金利を抑え込み、市場に流れる日本円の量を増やして、企業への投資を、いままで以上に積極的に促したいところですが。
庶民の負担増加と引き換えに。
私のFXは、この極端な「円安」相場で。ドル/円にしろ、ユーロ/円にしろ、ポンド/円にしろ、当面、4時間足の重要な水平線を割り込みそうにもないので、「下がったら買い」「下がったら買い」をちょこちょこ繰り返していれば、なんとか焼かれずに済みそうな感じ。
だけど、いま、世界中が直面している高インフレ(物価上昇)という状況に、確実に日本も飲み込まれているのに、それでも金融緩和の姿勢を貫かなければならない、日本という国で生きていることの過酷さを、実感せずにはいられない心境がドル/円チャートから垣間見れます。
いままで、SMILE AGAIN のブログでも何度もお伝えしてきましたが、こんな高インフレ、これが最後ではありませんよ。
将来的に何度でも起こりえます。
特に、エネルギー資源や穀物などの食料品、鉄鋼などを輸入に頼る日本では、海外の情勢に常に左右されてきました。
そのとき、政府や日銀が何とかしてくれると思ったら、大間違い。
あくまでも日本は、自助努力の国。
だから、将来的に十分予測できそうなインフレ(物価上昇)にも対応できるよう、貯金で資金の価値を減らしているよりも、海外株式ファンドへの投資で、効率よく資金の増加を目指した方が、中長期的に見てゼッタイ有利ですよ。
私みたいに、FXで何度も資金を溶かすこともないので!
詳しいプランニングは、お気軽に SMILE AGAIN まで。