これまで、75歳からの医療費自己負担は、基本1割。
ただ、単身の方で383万円以上、ご夫婦で520万以上の、現役世代並みに年間収入がある方に限って3割負担でした。
それが2022年10月から、従来の75歳以上の医療費自己負担制度を、年間収入によってさらに細分化されます。
じゃあ、どうなるのかというと、10月からは、従来の高収入区分に加え、新たに75歳以上では単身の方で200万円から383万円まで、ご夫婦で320万円から520万円までの年間収入の方は、医療費の自己負担が「2割」になります。
ただでさえ物価が上昇している背景で、公的年金は「マクロ経済スライド」方式により、2022年6月から減額されています。
10月から75歳以上の医療費自己負担を、年間収入によって3段階に区別するところなど、まさに、2025年にはほとんどが75歳を迎える、「団塊の世代」を狙い撃ちしたかのような医療費制度改定。
7月の終わりには、財務省から「高額医療費制度」を見直すような提言もなされ、ますます、現行の医療費制度に対する改定圧力が高まってきています。
2014年に変更になった、70歳から74歳までの医療費自己負担が原則2割も踏まえ、これから病院にかかる機会が増えるであろう世代には、なかなかキビシイ流れがやってきました。
将来的には、現役世代の医療費制度にも手が加えられ、近いうちに「自己負担3割」神話も崩れてきそうな雰囲気もしませんか?
YouTube 界隈から聞こえてくる「医療保険不要説」もかき消すような、今後、「医療保険に加入していることが強みになる時代」の到来を予感させる、2022年10月医療費制度改定だと思いますが!