1ドル146円まであと僅かなところまで迫った、2022年9月22日の午後5時過ぎ。

突然、財務省による「為替介入をおこなった」との報道が流れた瞬間、ユーロ/円の142円30付近においた買い指値にあっという間に突き刺さり、急激な落ち込みだった故、その後の戻りを期待したポジションは、3円落ちの含み損を抱えたまま、がっちりホールドされてから一週間。

この「くそポジ」を何とか解消したいものですが、ユーロ/円だけにとどまらず、クロス円全般がどうも上値が重い展開。(ポンドはちょっと異例ですが)

ドル/円に関しても、もう145円越え目前まで迫ってきていますが、かつての「どこまで上がるんだ?」的な勢いは、もうだいぶ薄れてきました。

9月22日に、我らが日銀が金融緩和の継続を発表した後の「為替介入」だっただけに、どんどん進行する「円安」を、「黙って指をくわえて見ているだけじゃないぞ!」感が満載の「為替介入」は、さすがに投資家たちも、145円越えからは警戒しがちになりますかね。

9月22日は145円もあっさり抜けて、146円、147円と目指しそうな勢いだっただけに。

「1ドルが145円を越えたら、日本の財務省が為替介入に動くぞ!」っていうインパクトを、強烈に与えましたから。

それでも「USドル」は、まだまだ強い。

いつまた145円を越えても、おかしくはないレベルです。

アメリカの中央銀行にあたるFRB(米連邦準備制度理事会)も、QT(量的引き締め)とともに年末までにFF(フェデラル・ファンドレート)金利のターミナルレート(最終着地)を4.5%前後に想定しているところをみると、1998年8月以来の1ドル147円到達も十分実現しそうな数字に見えてきます。

じゃあ、1ドルが145円をまたあっさり抜けて146円に迫った時、再び「為替介入」するのかと言われれば、やったとしても根本的な日米の金融政策が違いすぎて、相場全体を変える力は薄いと思われます。

なので、また「円安」に戻ってくる。

それほど、今のアメリカの「USドル」は日本の「円」とは違い、投機目的だけではなく、実需を伴った決済通貨として、世界中で必要とされていることが十分わかります。

そもそも今回の「為替介入」はアメリカとの協調介入ではなく、日本単独での「為替介入」説が有力で、その効果のほどは「限定的」であるとの見解が大部分を占めています。

もしかしたら、「年内1ドル150円到達」なんて、考えたくもない恐ろしい事態もあるかもしれません。

自給率の低い日本の日常は、輸入品が人々の生活を支えています。

今の「円安」環境は、日本にかつてないほどの貿易赤字を生み出しています。

そして、「円安」による輸入品のコスト高は物価高へとつながり、まだまだ皆さまの生活に暗い影を落としていきそうです。

皆さまのライフプランも、このインフレリスクを常に考えておかないと、将来、ツラい思いをしますよ。

それよりも今、FXなんかやってしまったために、ツラい思いをしているのは私ですが。

ユーロ/円で142円前半の指値に突き刺さった「買いポジ」、なんとかしなければ!