長年、生命保険業界にいると、時々、お客さまのツライ現実に立ち会うことになります。

それは、約12年前の大きな津波という、一生心に残るような出来事もありましたし、思いがけない事故もありました。

そして、お客さまのツライ現実に立ち会うことが多いのが、「闘病生活」です。

特に「ガン」との闘病生活は、その治療の過酷さと治療費の高額な負担が、そして治療が長期にわたることで、お客さまの心が折れそうな瞬間を数多く見てきた気がします。

ただ、お客さまの高額な治療費の負担を、和らげてくれたのが「ガン保険」でした。

たまたま体調がすぐれず、向かった町の病院で設備の整った総合病院での受診をすすめられ、精密検査を受けた結果、「ガン(悪性新生物)だった!」

そんなお客さまのツライ現実を、生命保険の世界にいれば必ず耳にするでしょう。

もし、然したる自覚症状もないのに、会社の定期健康診断や人間ドックで、「要再検査」、あるいは「要精密検査」の必要がある内容の通知を受けたら?

しかも、「要再検査」や「要精密検査」の結果、「ガンの疑いがある」となったら?

みなさまだったら、この現実をどう受け止めますか。

実際の「ガン治療」について、ひとつの事例をご紹介します。

ハイキングでちょっとした木の根につまずき、転倒して体の側面を痛打。

数日、打撲の痛みがありましたが、気にせず日常生活を送っていました。

ただ、数か月たっても痛みが引かず、近くの開業医で受診してみたところ、すぐさま総合病院での診療を勧められることに。

たぶん、この時点で、血液検査の結果から開業医さんは、「ガン」の疑いを確信していたと思われます。

開業医さんの紹介状を持って、総合病院であらゆる検査を受け、最終的に数時間後、「ガン」の診断確定となりました。

その日のうちに、今後の治療方針や治療計画ついての説明を受けます。

翌々日には、3万円ほどの「PETーCT(ペットーCT)」で、転移の状況を確認。

総合病院での「ガンとの診断確定」から1週間後、通院での「抗ガン剤治療」が始まりました。

治療計画では、他の部位に転移がないことを確認し、「抗がん剤」でガン細胞の進行を止めるとともに、ある程度まで腫瘍を小さくしてから切除するとのこと。

この「抗ガン剤治療」が、治療計画では約5か月間続きます。

ここまでの流れで10日ほど。

10日余りの過程で、お支払いした治療費は10万円をすでに超えています。

特に、「抗ガン剤」の点滴が2万円弱で、「抗ガン剤」の副作用を抑える注射が33,000円。

この治療を1か月に2回。

「抗ガン剤」に「副作用を抑える注射」だけで、普通に1が月のお支払いは10万円以上。

この「抗ガン剤」治療を5か月間、続けなければなりません。

その後に腫瘍の状況を見て、腫瘍を摘出する予定になります。

もちろん、ここまですべて、医療費自己負担3割の健康保険適用の治療です。

いくら3か月間は高額医療費で、上限を超えた治療費が返ってくるといっても、4が月目から多数該当で上限が引き下げられたとしても、通常の病気とは明らかに違う、高額な治療費の負担をこの10日のうちに強いられています。

これがリアルな「ガン治療」の実態。

「N-NOSE」や「サリバチェッカー」など、身近な早期発見キットが登場しても、一度ガンの治療が始まれば、高額な医療費を負担しなければいけないことは、「ガン」の治療を受けて初めて分かることかもしれません。。

そして、その高額な治療費を少しでも和らげることができるのは、ガンの治療に特化した「ガン保険」だけでしょう。

抗ガン剤自体はガンの腫瘍を、消滅させてはくれません。

あくまで体内の細胞分裂を止め、ガン細胞の増殖や進行を食い止めるために投与されます。

それゆえ、「抗ガン剤治療」を受けた後は、吐き気がひどく、全身が非常にダルくなり、話すことも辛そうな状態に見舞われてしまいます。

「抗ガン剤治療なんて、もう2度と受けたくない!」と強く思うくらいに。

それでも、「ガン」の診断を受けた以上、そして、これからも生きていく以上、長く険しい「抗ガン剤治療」は受け続けなければなりません。

そんなツライ「抗ガン剤治療」を乗り越えて「完治」を目指すとき、保険料も比較的安価で高額な給付金をお支払いできる「ガン保険」にご加入していれば、重くのしかかる治療費の負担を、きっと和らげてくれるでしょう。

人間誰しも、毎日数千個、ガン細胞を生み出している以上、ガンの発病とは無縁ではいられないのが現状です。

「ガン保険はいらない!」

「ガン保険はもったいない!」

もしご身内にガンの治療を経験した方がいれば、決してそんなことは言えないはず。

医学の発展とともに、ガンの治療は飛躍的に進歩しましたが、その分、治療費も高額になったことを忘れてはいけません。

ライフプランに合わせて、これから保障をお考えの際は、死亡保障や医療保障と同様に、ガン治療の高額な医療費をケアする意味でも、「ガン保険」あるいは「ガン特約」での備えは、ぜひご検討いただくことをオススメします。

不安を一つ一つ取り除くことこそ、これからの将来を明るく迎えることができると、信じていますので。