公的医療保険制度が整備されている日本。
だからといって任意で加入する保険会社の医療保険は”必要ない!”と考えるのは、かなり楽観的だと言えるでしょう。
特に新型コロナウイルスが世界的なパンデミックを引き起こす以前に、厚生労働省が掲げた地域医療構想に基づいた公立・公的病院の再編統合によりベッド数が激減した医療環境下では、いざ入院となれば差額ベッド代などが入院時の費用でかなりのウエイトを占めるようになりました。
ただ、一回の入院日数が120日やそれよりも長い入院日数に対応した医療保険が必要なのかと言われれば、SMILE AGAIN では”必要ない!”と答えます。
60日型の医療保険で十分だと。
理由は以前もブログでご案内した通り、入院時の医療費を決める「診療報酬制度」では短い入院期間(14日以内)ほど高い点数(医療費の請求)が領収証に入るからです。
【診療報酬制度についてはこちら】
祝!SMILE AGAIN 公式ブログ 掲載300回記念。医療保険は診療報酬制度を理解した保険屋さんからご加入しましょう!
もちろん4か月、120日にわたって連続して入院が必要となる場合もあります。
心の病気などは長期的な入院が必要となるケースに入るでしょう。
ただそういったケースを除けば、病気やケガでも”入院期間は短い”というのが近年の常識的な考え方。
今となってはガン治療でさえも入院期間4~5日ほどです。
治療期間が1年以上にもおよぶガン治療ですが、そのほとんどが”通院”による「抗がん剤治療」や「放射線治療」が主な治療内容。
重篤と思われる「心疾患」や「脳血管疾患」にいたっても入院期間は20日前後。
入院設備が整った地域の拠点病院が公表している入院時の「代表的疾患別の窓口負担額」を見ると、おおよその治療費と入院日数が記載されているのでそちらを参考にご案内すると、30日以上の入院を要するような疾患はもはや見当たらない状態です。
※いわき医療センター「入院・お見舞いの方へ→入院される方へ→入院費の支払いについて・当センター代表的疾患別の窓口負担額(令和2年6月時点)」参照
いわき市医療センター:いわき市医療センター (iwaki-city-medical-center.jp)
それなのに120日型やそれより長い入院期間に対応した医療保険って、本当に必要ですか?
実際のところ60日型の医療保険と120日型の医療保険、同じ保障内容でも保険料を比較すれば120日型の方が高くなるでしょう。
120日型の医療保険で使わないだろう保険料をお支払いいただくより、”通院保障”とか”ガン治療”などの必要性の高い特約を充実させた方がよっぽど安心できると思いますが。
「入院期間は長いほうがいいですよ!」と言って120日型の医療保険を勧めてくるのは、そこに保険屋さんの”大人の事情”が絡んでいます。(ズバリ、査定とか手数料の関係です!)
それでもお客さまが「120日型の医療保険の方がいい!」とおっしゃるならお客さまの意見を尊重しますが、未だかつてそういったお客さまに巡り合ったことがございません。
だって普通に診療報酬制度をご説明して、60日型の医療保険と120日型の医療保険を保障内容を揃えてご案内すれば、120日型の医療保険を選ばれるお客さまはまずいらっしゃいませんから!