今年の夏の猛暑はだいぶ収まり、爽やかな初秋の空が広がるようになりました。
猛暑が和らぎだしたころ、各金融市場も徐々に流れが変わったように思われます。
米中貿易問題でアメリカ側が追加関税の引き上げを延期すると発表があったり、英国のEU離脱をめぐる問題で「合意なき離脱」を阻止すべく離脱延期の法案が可決されたり、香港デモが鎮静化などで、金融市場にとってちょっと明るい材料が流れてきたためです。
ただどの問題も解決したわけではなく、あくまでもネガティブな要素が若干和らいだと見た方がよいでしょう。
8月にはNYダウは25000ドルを割りそうになりましたし、日経平均も20000円割れ寸前までいきました。
為替は今年一番の円高1ドル104円44銭を記録、米国債利回りは1.45%まで落ちこみ逆イールド現象までおきました。
波乱の相場が続いた今年の夏の金融市場でしたが、いまのところ相場は上向きです。
この先も問題は山積みですが、一番解決しなければならないのはやっぱり米中貿易問題ではないでしょうか。
この問題、去年からやってますが一向に進展しません。
たぶん解決は無理なんじゃないかと思われます。
どちらも妥協しようとしないんで。
折れるとすれば、たぶんアメリカ側。
そんな感じで私ひとりで妄想していますが、実際に中国共産党が決めた政策には世界中の人々が「おかしい」と思っていたはずです。
そこにただ一人切り込んだのがトランプ大統領。
「第5世代移動通信システム(5G)」の覇権争いも絡んでいますが、今まで誰も中国の政策はおかしいと思いながらも何も言えなかった中でただ一人だけ「おい中国、それはおかしいぞ!」と言ったわけですから。
その点は評価すべきポイントだと思います。
ですが関税の撃ち合いは全世界を不安定な状況へと導きました。
最近は中国に対して融和を図る発言やアメリカ中間所得層の大幅減税案など、どう見ても来年を意識した発言が多くなったように思われます。
そろそろ中国との貿易問題の落としどころを見つけないと、再選はないような気がしますけど。
はたして今後の展開は?
(今まで逆イールド現象が発生後1年半から2年あまりで景気後退の波が高確率でやってきました。もし再選し景気後退が始まった場合、トランプ大統領がどうゆう対応をとるのかも見てみたいですけど。うまくいかなかったときはFRBのせいにするのかも!)