9月14日サウジアラビアの石油関連施設が攻撃を受け、サウジアラビアの石油生産量の半日分、全世界で生産する石油の5%を失うとゆう事件がおきました。

その影響で一時原油価格が急騰、日本に輸入される原油の中でもっとも輸入量が多いのがサウジアラビアの原油です。

ガソリン価格への影響が懸念されましたが、原油供給の不安が和らぐと原油価格も落ち着いてきました。(ガソリン価格は原油価格と為替で決まるので)

日本国内で原油がまったく出いないわけではありませんが、原油は99,7%は輸入に頼っています。

私の住むいわき市は圧倒的な車社会なので、車なしの生活はあまり考えられません。

ですのでガソリン価格はけっこう気になるところです。

サウジアラビアから購入する原油の支払いは、サウジアラビアの通貨「サウジアラビア・リヤル」で支払うわけでも「日本円」で支払うわけでもありません。

世界の基軸通貨(世界の為替相場の中心となる通貨)である「米ドル」で支払います。

サウジアラビアとの貿易だけではありません。

日本の食料自給率は40%と言われていますので、残りの60%は海外からの輸入品となります。

日本に輸入される食料品の決済に使われる通貨もほとんどが米ドルです。

日本にいる限り米ドルを使うことはないでしょうが、一歩海外に踏み出せば日本円を受け入れてくれる場所はまずないでしょう。

逆にいえば海外では米ドルさえもっていれば何とかなるということです。

それだけ世界の通貨の中でシェアを持つのが米ドルです。

では日本円を米ドルに換金してアメリカの国債に預けてみようというのが、外貨預金や外貨建保険です。

日本の10年物国債利回りは日銀のマイナス金利政策により-0.22%ですが、アメリカの10年物国債利回りは1.54%(10月4日現在)です。

近年は先進国でもマイナス金利政策を導入する国が増え、国債の格付けが高くても利回りがマイナスあるいはそうとう低いのが当たり前になってきています。

そんな先進国の事情をよそに、アメリカの国債に関しては格付けが高いのに利回りはしっかりした数字です。

昨今では日本の金融機関でも日本国内の資産ではお客さまにも企業自体にも利益を発生させられないため、アメリカの国債に目を向ける風潮が強まってきています。

まずは米ドル建保険というものがどんな商品なのか、確認してみるのも悪くはないと思いますが。