医学は日進月歩発展し、ガン治療の世界もいままで困難とされてきたステージ0レベルの上皮内にとどまった状態のガンも、「N-NOSE」の登場で高精度で見つけだすまでにいたり、ガンの早期発見に明るい未来が開けはじめました。

残念ながらまだ福島県では「N-NOSE」を用いたガンの一次スクリーニング検査を実施している病院さんはありませんが、いま東芝が実用化にむけて臨床研究を切り返している「RNA検出技術」も含め、ガンの早期発見については飛躍的に向上しつつあるといえます。(N-NOSEと東芝RNA検出技術については過去のブログ 「N-NOSE」と「東芝RNA検出技術」が変えるガン治療の未来!を参照してみてください)

進行度合いの低いステージ0レベルの、上皮内にとどまった転移の可能性が極めて低いガンの病巣を見つけだすということは、治療を受ける患者さんにも治療するお医者さんにも負担が軽減されるということなので、ガンという病気に対する治療の在り方も今後変わってくることが予想されます。

ただ、いくら進行度合いの低いステージ0レベルでもガンという病気が発病したことには変わりありません。

ガンに罹患した可能性を振り分ける一次スクリーニング検査で、ガンが発病したかもしれない疑いがでてくるとそれがどこの個所の「悪性新生物(ガン)」なのか、さらに検査は進みます。

疑いが確信に変われば進行度合いに関係なく「ガン」という病気に罹患したことになります。

そしてステージに関係なくガンの治療を受けるようになります。

かりにこの時点で世間一般にある「ガン保険」にご加入していなかったとしたら、今後ガン保険のご加入はかなり難しくなります。

ガン保険のご加入については、「現在および今までにガン(悪性新生物および上皮内新生物)にかかったことがありますか?(白血病その他の血液のしゅようは悪性新生物に含まれます)」という告知に該当してしまうとご加入は困難です。

最近では過去にガンと診断されていてもご加入できるガン保険もありますが、私どもが確認した内容では、「入院」と「手術」のみが保障対象で、まとまった金額をお支払いする「一時金給付型」ではありません。

もし世間一般に出回っている最新の「ガン保険」にご加入なら、この時点で進行度合いに関係なくガンの治療を受けていますのでガン保険の給付対象となってきます。

代理店を始める以前に私どもがご案内していた「ガン保険」は、一度ガンに罹患してしまったら給付金をお客さまにお支払いはしますが、そこでガン保険は終わりとなっていました。

一度ガンに罹患してしまった方の最大の不安は「再発」です。

長い間、生命保険の世界に籍を置いてきた私どもも、ガンを発病し入退院を繰り返しながら抗がん剤治療にも耐え、ようやく完治を告げられたにもかかわらず、10数年後にガンが再発し残念ながらお亡くなりなってしまったお客さまを数人見てきています。

ガンの早期発見については間違いなく進歩しているけれど、「ガン」という病気自体がなくなるわけではなく、それに伴って治療内容も徐々に変化していったとき、既存のガン保険も必然的に変更せざるを得ないことになってくる。

そういった現実も踏まえ、「N-NOSE」の普及や「東芝RNA検出技術」の実用化が現実性を帯びてきたときに、はたして「今ある最新のガン保険」はどんな存在となっているでしょうか?

代理店契約を結んでいただいている生命保険会社さんの意見も含め、「今後発売されるであろうガン保険」と「今ある最新のガン保険」について次回は推察していきたいと思っています。