最後まで騒々しかったトランプ政権から正式にバイデン政権へとなんとか移行し、新しい未来を予感させる2021年1月。
この4年間、全世界を大いに振り回したトランプ元アメリカ大統領。
それも過去のものとなりつつある今、バイデン政権がどんな手腕を見せるのかに注目が高まる中、政権交代劇と並行して、じつは世界の富豪ナンバー1も2021年1月に入れ替わっていたことはご存じでしたか?
2010年あたりから驚異的な躍進を遂げ、世界でも有数の企業となった Google・Apple・Facebook・Amazon 。
いわゆる「GAFA(ガーファ)」ですね。
そこに Microsoft や Netflix を入れたりもしますが、世界的大企業といえば真っ先に思い浮かぶのがこの GAFA でしょう。
日本人的にいえば「TOYOTAとかPanasonicなんか入んないの?」という発想もあるかもしれませんが、全世界規模からみればトヨタ自動車もパナソニックもまだまだ GAFA 規模ではありません。(モリゾウさん、すみません!)
その中でも株価が飛躍的に上昇したのが Amazon。
2010年当時から比べると Amazon の株価は2020年までの10年間で25倍ほど上昇しています。
ちなみに2010年当時から比較すると、Google が6倍 Apple が12倍 Facebook が5倍と GAFAの中でも Amazon の株価が群を抜いて上昇したことがわかります。
そんな Amazon の創業者がみなさんご存じの「ジェフ・ベゾス」。
そのジェフ・ベゾス氏の2021年1月時点での総資産がなんと1850億ドル(約19兆3000億円)
日本の2021年度国家予算が106兆6097億円。
そのうち新型コロナ対応で国会を通さず機動的に使い道を決められる「新型コロナ予備費」が5兆円なので、一国の新型コロナ対策費の4倍ちかくを個人で所有していることになります。
企業の資産ではありませんよ。
あくまで個人の資産です、みなさん!
こんな「とんでもないヤツ!」を超えるような資産を手にする人間なんか出てこないだろうと思われましたが、これが2021年になって現れたんです。
その名も「イーロン・マスク」。
2020年、サービス業やIT関連企業の銘柄が多い世界最大のベンチャー企業向け株式市場でもある「ナスダック」で、史上最高値更新に寄与した立役者でもあるアメリカの自動車メーカー「テスラ」の最高経営責任者(CEO)を務めるのがイーロン・マスク氏です。
もっとも、イーロン・マスク氏の事業は「テスラ」だけにとどまらず、インターネットを利用した決済サービスで有名な PayPal の創始者や、ロケットの開発・打ち上げや宇宙での輸送サービスなどを手掛ける「スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ」通称 スペースX を立ち上げるなど、そのビジネスには新しい未来を予感させるものばかり。
そして、イーロン・マスク氏率いる「テスラ」が生み出す自動車は、クリーンエネルギーで独創的な電気自動車。
「テスラ」が目指すは人の運転しない車。
そう、「完全自動運転」の世界です。
そんな一見途方もない壮大な夢物語を実現させようとしているイーロン・マスク氏ですが、その発想で2021年1月上旬までに掴んだ資産が、なんと1897億ドル(約19億8000億円)。
残念ながら2021年1月中旬にテスラの株価が落ち込み、すぐにジェフ・ベゾス氏がまた世界ナンバー1の富豪に返り咲きましたが、それでもジェフ・ベゾス氏と1、2位を争うような資産を持つ世界でも指折りの富豪には変わりません。
2020年、Google・Appl・Facebook・Amazon の4大巨頭が頭角を現してきてから10年。
2020年以降、「ひとつのビジネスモデル転換期が新型コロナといっしょにやってきた」。
それはちょっと言い過ぎかもしれませんが、バイデン政権が掲げるクリーンエネルギー政策とともに、独占にも近いような強大な力を持つ GAFA に対し規制すべきという声も聞こえる中、今までとは違う新しい流れが着実にやってきているようにも感じます。
そして新しい生活様式とともに、新しい資産的な安心や豊かさをあらためて目指すときのようにも思います。
それは投資性商品を見極め、しっかりと資産配分していくこと。
そう、今ではなく皆さまの将来のために。