生命保険にご加入いただくお客さまなら、誰もが実感するでしょう。

「保険料の支払いは、なるべく早く終わらせたい!」と。

なので医療保険にも、保険料を10年間だけお支払いいただく、「10年払」というプランが選択できます。

この「10年払」、保険料のお支払いが10年で終わってしまうので、さぞかしお得のように聞こえますが、じつは今、他のお支払い年数と比べても【かなり割高】です。

たとえば、SMILE AGAIN でも、お客さまから大変好評をいただいております、メットライフ生命の「マイ フレキシィ」で試算すると、

30歳 男性 入院日数60日型 

入院日額 10,000円 手術給付金 20万円 外来手術 5万円

先進医療特約 最高2、000万円に通院特約 5,000円をプラスしたベーシックプラン

このプランを「10年払」で見てみると、

月々の保険料は17,939円

保険料お支払い総額は、

17,939円×10年間(120か月)=2,152,680円

10年分を一括(全期前納)でお支払いいただいた場合で、

2,078,714円になります。

それが、まったく同じ年齢と性別

まったく同じプランで、60歳(30年間)までのお支払いにすると、

月々の保険料は、5,399円

保険料お支払い総額は、

5,399円×30年間(360か月)=1,943,640円

実際、「10年払」のお支払いより、60歳(30年間)まで毎月お支払いいただいたほうが、お支払総額は少なくなります。

もし、60歳(30年間)までのお支払いプランで、月々ではなく「年払」が可能であれば、

年払保険料 62,590円

年払金額 62,590円×30年(お支払い回数30回)=保険料お支払い総額 1,877,700円

で、年払にすると10年払とは、さらに差額が大きくなります。

今回のシミュレーション、30歳 男性でおこないましたが、じつは年齢や性別に関係なく、10年間でお支払いが終了する「10年払」は、どの年代で試算しても利率が悪く、他のお支払い年数と比較しても、お支払いが増えてしまう傾向にあります。

医療保険は、基本、掛け捨てです。

この点、他のお支払い年数と比較するなり、十分ご説明を受けたうえで、医療保険の「10年払」を選ばれるならわかりますが、安易にお支払い年数が少ないことだけで、医療保険の「10年払」を選択してしまうと、手痛い出費につながりますのでご注意を。

もっとも、このことは、お客さま側の問題というより、説明する側、つまり、私たちプランナーや保険屋さん側のモラルの問題ですが。